住宅に3億ボルトもの雷が直撃 住人は「あと4分外出が遅れていたら死んでいた」
落雷で家が大きく破損。住人は昼食をとるため外出した直後だったが、「もし家の中にいたら…」と恐怖を語った。
住宅に強力な雷が直撃したが、住人は落雷の4分前に外出し、間一髪で被害を免れた。『New York Post』や『Metro.co.uk』が報じている。
■4分前に外出し落雷を回避
10日、イギリス・オックスフォードシャーの住宅で落雷事故が発生。通常の3倍といわれる3億ボルトの雷が建物を襲い、甚大な被害をもたらした。
ただし、この家の住人は落雷の4分前に昼食をとるために家を出ており、雷による人身事故を回避したそうだ。
■屋根に3つの大きな穴
住人である夫婦がイギリスのメディア『SWNS』の取材に匿名で応じ、「幸運にも逃げることができました。もし私たちが家の中にいたらどうなっていたか…死んでいたかもしれません」と未だにショックを隠せない様子だ。
しかし2020年に新築したばかりの家は、屋根に3つの大きな穴が空き、ドア枠が壊れた。さらにボイラーと煙突のレンガが吹き飛び、周囲の車を破壊したという。
大きく破損した家を見た住人は、「おそらく引っ越さなければならないでしょうね。住宅保険の会社にも、ここまで壊れるのは極めて珍しいケースだと言われました」と肩を落とした。
■近隣にも被害は拡大
落雷による被害はこの夫婦の家だけにとどまらず、地域全体に及んだ。近隣の住民は「被害があまりにも甚大で、ガスと電気がいつ復旧するかわからないです」と不安を明かしている。
夫婦の家の向かいに住むジェシカさんは家の中でけたたましい落雷の音を聞き、「何かが落ちてきたのかと思い見に行きましたが、ゾッとするような光景でした」と恐怖を振り返った。
■雷による住宅被害は多い
今回のイギリスのケースほど被害が甚大ではないものの、アメリカでは落雷による住宅被害が頻発しているという。全米防火協会のデータによると、2007年から2011年の間に毎年平均2万2,600件の落雷による火災が報告されている。
一般的に、雷雨の際の室内は安全だと考えられている。
しかしアメリカ国立気象局は、激しい雷雨のような気象条件下では、安全のために携帯電話の充電、テレビのケーブル、コンピュータ、金属製のドアや窓など、電気を使うものの使用を避けるように人々に呼びかけている。
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(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)