バスを乗り間違えた男の子を助けた少年3人に称賛の嵐 機転利かせ無事に帰宅させる
間違ったバスに乗り泣き出してしまった男の子に、救いの手を差し伸べた高校生と小学生の少年たち。Facebookや学校に、称賛の声が続々と届いている。
キレやすい子供たちが増え、犯罪の低年齢化がたびたび指摘される近年。そんななかで心優しい少年少女に出会うと、ほっとするという大人は多いだろう。
イギリスで今、そんな10代の男の子たちが世間の称賛を集めているという。『Mirror』や『Daily Record』が報じた。
■バスで不安そうな男の子を発見
リヴァプールに暮らす高校1年生のトム・オーブリエンくん、小学6年生のハリー・キャンベルくんとディラン・ロブソンくんの3人が、素晴らしい人助けをしたと話題になっている。
ある日、彼らがバスに乗っていたところ、不安そうな表情をしている少年がいることに気が付いた。
トムくんが「大丈夫?」と尋ねると、その子は「学校から帰るときに間違ったバスに乗って、家と全然違う方に向かっている」と言い、泣き出してしまったという。
■タクシー代を手渡す
男の子は11歳だった。3人は一緒にバスを降りてあげたが、携帯電話もお金も持っていないとわかると、トムくんは「タクシーに乗って家に帰って」と、自分のお金から10ポンド(約1,800円)を手渡した。
その間にハリーくんとディランくんはタクシーを呼び、到着するまで3人は楽しい話をするなどして、男の子が不安にならないよう努めてあげた。
■「悪い人ばかりではない」
帰宅後、ハリーくんは「あの子がちゃんと家に帰れてよかった。とても感謝してくれたよ」と両親に経緯を話したという。それを聞いた母親のコレットさんは、自身のFacebookに「とても素敵なことが。息子を誇りに思う」とシェアした。
コレットさんは「この世の中は悪い人ばかりではない。困った時、自分を助けてくれる人がいるということを知って、その子はきっと喜んでいると思う」と書き込んでいる。
■タクシー運転手は無償で送る
ディランくんの母親であるトニさんは、メディアに「息子が帰宅してから話を聞きました。タクシーの番号は自分で調べたそうで、彼らはとても賢く誇りに思います」とコメントしている。
親切の輪はさらに広がった。少年の元に呼ばれたタクシーの運転手は、事情を聞いて無償で自宅へ送り届けてくれたというのだ。
またトムくんが通う高校の校長は、「多くの方から反響を呼んでいます。新学期早々、良いニュースが舞い込み嬉しいです。後輩や同級生の良いお手本になるでしょう」と称えている。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)