広島の学生寮の食事が突然ストップ、一体なにが… 教育委員会は「違約金を検討」する事態に
新学期早々、広島で学校給食と学生寮の食事がストップに。一体何が起きたのか。
9月に入り、夏休みが明けて新学期を迎えた学校も多い。そんな新学期早々、広島県内の高校や学生寮で提供される食事が突然、ストップする問題が発生。
ネット上で様々な意見があがっていて…。
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■一連の問題の経緯は…
一連の問題は、広島県内の高校の給食や学生寮、官庁等に食事を提供する会社「ホーユー」の経営状況によるもの。ホーユーは広島市にあるが、9月1日から突然スタッフと本社の連絡が取れなくなり、給食や寮の食事が出せなくなったのだ。
8月下旬まで通常通り営業していたものの、9月になって急きょ破産申請することが決まったという。
■ネット上では様々な意見が
新学期早々、給食や学生寮の食事がストップするという前代未聞のトラブルはネット上でも話題に。「突然の営業停止、子供達の給食がストップするのはショック」「急にお弁当作る保護者が大変そう」「学生は温かいもの食べたいだろうに」など、驚きの声があがっている。
また、「色んなものの値段が上がってるし経営厳しかったのかも」「物価、燃料高の高騰かな」「経営者に問題あると思うけど色んな要因重なったんかな」など、こうした事態が起きた背景を考える人の声も…。
特に、朝食と夕食の提供がストップした学生寮は深刻だろう。トラブルから2週間経った現在の状況を知るため、広島県教育委員会に取材を敢行した。
■トラブルが起きた経緯は…
広島県教育委員会の学校経営推進課の担当者によれば、学生寮の食事がストップしたのは県立高校6校だという。トラブルが起きた経緯に関して、担当者は、「9月1日、(ホーユーの)調理員に朝食は作っていただきましたが、お昼になって『会社と連絡がつかないので、昼から食事の提供ができない』と報告があったんです」と振り返る。
現在、学生の食事はどうしているか尋ねると、「弁当業者へ手配等行って対応しております」(担当者)とのこと。担当者によれば、現在もホーユーとは連絡が取れておらず、根本的な問題解決には至っていないという。
■「違約金」請求へ
前代未聞のトラブルを受け、ホーユーに対してどのような対応を取るのだろうか。こちらの質問に対して、担当者は「9月6日付けで契約解除しました。契約書の約款には『途中で契約解除となった場合、違約金を支払わなければならない』と記載しておりますので、粛々と対応を進めております」と話す。
2020年のコロナ拡大、原材料価格高騰による影響等、ホーユー側にも事情はあったのだろう。ただ、まずはなぜこうした問題が起きたのか、今後どうしていくかに関して、納得いく説明をしてほしい。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に取材。飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。今期の推しは、『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)と『ばらかもん』(同系)。『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)の行方も気になる毎日。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)