夏の北海道の家電量販店、暖房グッズが勢ぞろい 「出荷の最盛期」という声も…
北海道の家電量販店では8月から暖房機器がズラリと並ぶ。現地の販売事情を取材した。
9月に入って約2週間経過したが、各地で厳しい暑さが続いている。まだまだ秋を感じるにはほど遠い。そんな中、北海道の家電量販店では、8月から暖房機器が並び始めているという。
ネット上では、驚きの声があがっていて…。
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■8月から暖房機器が…
ことの発端は、8月中旬に投稿されたあるX(旧ツイッター)ユーザーの投稿。内容としては、北海道の家電量販店では8月から暖房機器が販売されるというものだった。
北海道は、他のエリアと比べると夏でも涼しいイメージがある。ただ、今年8月24日には北海道北見市で37.1℃を記録するなど、近年は猛暑日が続くことも少なくない。
まだまだ暑いこの時期、家電量販店に暖房機器がズラリと並ぶ光景はミスマッチに思えるが…。
■ネットではツッコミの声
厳しい暑さとは真逆の光景はネット上でも話題に。「見るだけで暑いんですが」「もう北海道って寒いんですか」「夜に買い物行きましょう」など、ツッコミの声があがっている。
一方で、「暖房のチラシ入ってたわ」「出荷の最盛期は初夏から夏の終わりにかけてですね」「ストーブ類の出荷が始まってましたよ」といった具合に、北海道民と思しき人からは「見慣れている」と言わんばかりの意見も…。
北海道では、8月から暖房機器の販売に力を入れているのだろうか。北海道にも多くの店舗を出店するヤマダデンキの運営会社ヤマダホールディングスに取材したところ、「意外な事実」が明らかになったのだ…。
■関東圏とは1ヶ月近く違う
ヤマダホールディングスの担当者は、「北海道、及び東北の店舗では、例年、8月下旬から展示を開始し、その年の新製品が出始める9月2週目頃からラインナップを拡充します。新築需要等で、商品によっては年間通して需要があるため、冬場以外も展示を行っております」と話す。
やはり、8月終わりから販売しているようだ。9月2週目の今の時期は、冬向けの新商品が多数並ぶのだろう。
北海道・東北以外の地域ではいつ頃から展開するのか尋ねたところ、「9月中旬から展示展開し、10月初旬にその年のラインナップが揃います。北海道・東北エリアと比べて、およそ1ヶ月ほどの開きがあります」(担当者)とのこと。
9月の北海道は20℃を越えて過ごしやすい日もあれば、肌寒く感じる日もあり、他の地域よりも寒暖差が激しい。そうした現地特有の気候に対応しているのだろうが、家電量販店で暖房機器が扱われる時期が1ヶ月も違っていたとは驚きである…。
■北海道で売れ行きのいい商品
北海道で売れ行きの良い暖房機器はあるのだろうか。こちらの質問に対して、担当者からは「FF式と呼ばれる、パワーのある石油暖房機器が売れているのが特徴です。また、通常モデルよりも暖房性能が高い、寒冷地仕様のエアコンも人気が高いです。寒冷地仕様のエアコンは、国内の大手メーカー各社販売しております」という回答が寄せられている。
「FF式」とは強制給排気という意味で、燃焼用の空気を室外から強制的に取り入れて室外に排気する方式のこと。通常の石油ストーブより暖かくなりやすい。この先、こうした商品のラインナップも充実するのだろう。
夏場、北海道を訪れた際は、家電量販店に立ち寄ってみると、新たな発見があるかもしれない。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)