4時間を超えたジャニーズ事務所謝罪会見 「納得した」は3割以下という厳しい結果に
藤島ジュリー景子前社長、東山紀之新社長らが出席したジャニーズ事務所の謝罪会見。納得度には男女差も。
2023/09/11 21:00
英国の公共放送・BBCによる特集番組が世界に放送され、国連人権理事会の専門家による調査も行われた、故・ジャニー喜多川氏による性加害問題。
8月29日には、外部専門家による再発防止特別チームの調査結果が発表され、それを受け、7日には退任を発表したジャニー氏の姪・藤島ジュリー景子前社長、東山紀之新社長らによる記者会見が行われた。
■4時間にわたった会見
記者1人につき1問という制約はありながら、4時間にわたって質疑応答が続けられたことには、問題に向き合おうとする事務所側の姿勢が垣間見える。
また、ジャニーズJr.育成を担当するジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦が、たびたび自分らしい生の言葉で思いを述べたことを評価する声も聞かれた。
ただ、「ジャニーズ」という社名を継続することについては批判の声も目立つ。この会見自体、世間はどのように評価したのだろうか。
■「納得した」は3割以下
Sirabee編集部が、会見翌日の9月8日〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「ジャニーズ事務所謝罪会見」について調査したところ、「完全に納得した」と答えた人はわずか1.4%。「ほぼ納得した」は26.1%だった。
納得できた人は4人に1人程度と、かなり少数派であることがわかる。最も多かった意見は「あまり納得できなかった」で53.9%。「全く納得できなかった」との回答も18.6%を占めている。
■男性の視線は厳しい
男性アイドルのみが所属するジャニーズ事務所は、女性ファンが圧倒的に多い。そのためか、今回の調査結果においても男女で意識差が見られる。
「完全に+ほぼ納得」の合計は、女性のほうが男性より5ポイント以上多い。一方、男性では「全く納得できない」という厳しい声が女性を8ポイントも上回っている。
単に芸能ビジネスの話であれば、メインターゲットの女性が納得すれば済むかもしれない。しかし、今回は、被害者救済や被害を生んだ闇の解明、再発防止などについて、男女を問わず世間が受け入れる解決先が、はっきりと示される必要があるだろう。
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(文/Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)