使い切れなかった蚊取り線香、その寿命が予想外すぎる… 「長生きのコツ」に思わず納得
夏の間に使用しなかった蚊取り線香、果たして翌年も使用できるのだろうか。じつは半数以上の人が、その「寿命」を勘違いしていたのだ。
春の陽気と共に暖房器具が徐々にしまわれていくように、季節の変わり目には様々な交代劇が起こるもの。しかしその際に「翌年も使えるのだろうか…」と、不安に感じた経験はないだろうか。
今回は、気になる「蚊取り線香の寿命」について探っていきたい。
■蚊取り線香、どれくらい保管できる？
全国の10〜60代の男女1,000名を対象としたアンケート調査にて「蚊取り線香は何年以上保管すると、効果が低下すると思うか？」という設問を用意したところ、回答の内訳は多い順に「3年以上」（44.7%）、「1年以上」（35%）、「2年以上」（20.3%）となった。
使用しなかった分は、できることなら翌年に持ち越したいが…効果の低下が考えられるなら、1年後に新たに購入すべきかもしれない。そこで今回は、「KINCHO」の呼び名でお馴染みの「大日本除虫菊株式会社」に、詳しい話を聞いてみることに。
■想像以上に長生きだった…
取材に際し、KINCHO担当者からは「弊社の蚊取り線香に明確な使用制限はありませんが、通常の部屋で保管されていたものであれば、少なくとも3年経ったものでもご使用頂けます」との回答が。
「金鳥の蚊取り線香」は、長期保管しても効果が大幅に低下するようなことはない。とはいえ大部分が天然植物原料から構成されているため、やはり「なるべく早く使う」のが望ましいようだ。
万が一、使い切れなかった場合に関しては「日光が直接当たる場所を避け、湿気の少ない涼しい場所で保管してください」「蚊取り線香は火をつけて燃焼させることで効果を発揮する商品ですので、効果面と合わせ、湿気からしっかり守ることも心がけて頂きたいです」と、呼びかけている。
■「寿命は1年」と考えている世代は…
適切な環境で保管されれば「金鳥の蚊取り線香」は3年以上経過しても使用可能と判明したが、一定数の人が「1年以上保管すると効果が低下する」と考えていたのはなぜだろうか。
一度、「年代ごと」の回答結果を見てみよう。蚊取り線香の寿命を「1年」と回答していた割合が大きいのは比較的若い世代で、50代以降は数値が大きく減少するのが特徴的である。
また以前、X（旧・ツイッター）上では、蚊取り線香を使用した経験がない20代による「ストロングすぎる着火方法」が大きな話題となったことが。
これは推測に過ぎないが、実際に蚊取り線香を使用した経験がない（＝長期間の保管をした経験がない）人物が、自身の中の「想像した蚊取り線香」を根拠に回答した、というケースも少なくないのではなかろうか。
翌年に持ち越す蚊取り線香がある家庭では、KINCHOのアドバイスを参考に、正しく保管してみてほしい。
■執筆者プロフィール
秋山はじめ：1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク。
新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力・機動力を活かして邁進中。
X（旧・ツイッター）を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテ、ハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉（浦和）や、蒲田などのローカルネタにも精通。
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（取材・文／Sirabee 編集部・秋山 はじめ）
対象：全国10代～60代男女1,000名 （有効回答数）
