『万寿果』をなんと読む? 消化を促すタンパク質分解酵素でも知られるアノ果実とは
甘く熟したものは果物、青く未成熟のものは野菜として食べられるアノ果物とは。
■「万寿果」は何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女1,000名を対象に「万寿果」の読み方に関する調査を実施したところ、全体で71.2%の人が「パパイア」、28.8%の人が「パイナップル」と読むと回した。
「パパイア」と読む人は男性が66.9%で女性が75.3%。「パイナップル」と読む人は、男性が33.1%、女性は24.7%という結果に。
■正しくは「パパイア」
「万寿果」の正しい読み方は、「パパイア」。パパイア科パパイア属の常緑樹で、熱帯アメリカが原産だと言われている。その実は食用にされ、黄色く甘く熟したものは果物として、未成熟の青い実は野菜として扱われている。
未成熟の実に多く含まれるタンパク質分館酵素の「パパイン」には、肉を柔らかくしたり、消化を促進したりする作用があるほか、消毒作用もあるため、生成されたパパイン酵素は洗顔料やリップバーム、軟膏などにも使用されている。
■園芸会と農業会で正式呼称が異なる
園芸学会での正式呼称は「パパイア」だが、農業界では「パパイヤ」を正式呼称としており、「チチウリ(乳瓜)」「モッカ・モクカ(木瓜)」といった別名で呼ばれることもあるという。
パパイアは、英語の「papaya」が元となっており、「papaya」は西インド諸島アラワク語の「papáia」に由来すると言われている。スペイン語を経由して英語に浸透していったようだ。
■「パイナップル」の漢字は「鳳梨」
「パイナップル」は漢字で「鳳梨」と書く。「パイナップル」(pineapple)という名前の由来には、その姿が松ぼっくりに似ていることから、松「pine」と果実全般をあらわす「apple」を合わせたものだとする説がある。
ちなみに、沖縄県や農林水産省は、「8(ぱ)1(い)ん」の語呂合わせで8月1日を「パインの日」と定めている。果物を取り扱うドールでは、同様に「8(ぱ)1(い)7(な)っぷる」の語呂合わせで、8月17日を「パイナップルの日」と定めているという。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)