子供を虐待死させた母親とパートナーに終身刑 実父は「死刑が妥当」と願うも…
幼い子供たちがひどい扱いをされたことに、衝撃を受けた実の父親。「あいつらは死刑にしたほうが世のため」と語っていたが、願いは叶わなかった。
母親とそのパートナーの虐待を受けた子供2人のうち、ひとりが死亡。もうひとりは重傷を負って要介護になった。実の父親の胸中、裁判の結果などについて『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。
■母親らが起こした事件
タイで子供を育てていた母親が、パートナーの男と共謀して実子2人に凄まじい虐待を加えた。その結果、2歳の息子は死亡。3歳の娘は重傷を負い、介護が必要な体になった。
その後、娘は祖父母の呼びかけに反応するようになったが、元気な状態とはほど遠い。今も四肢の動きは十分には回復しておらず、家族がつきっきりで世話をしているのだ。
また天候の変化が健康状態に悪影響を及ぼすことも多いため、家族は定期的に娘を病院に連れて行く生活を続けている。
■実父は「死刑を望む」
子供たちの母親、そして継父として子供たちに関わっていたパートナーは、事件後に逮捕された。続いて2022年8月には裁判が始まり、子供たちの父親は「母親とパートナーが死刑になることを願っている」と告白していた。
その理由について、父親は「残酷だし非情なやつらだから」「10~20年といった短い服役後に釈放されたら、あいつらはきっと社会を脅かす存在になる」と述べ、激しい怒りをあらわにした。
■終身刑に減刑
母親とパートナーは法廷で罪を認めたが、家族側の弁護士は「法医学者に(子供たちに凄まじい虐待を加えたという)証拠を突きつけられたからでしょう」と推測。
裁判所も最初は死刑が妥当だと判断したが、2人が自供した点を考慮して終身刑への減刑を決めた。
日本でも虐待事件が後を絶たず、最悪の結果が報じられることも珍しくない。
心配なケースを知っている人は、まずは児童相談所虐待対応ダイヤル「189」(いちはやく)に電話することで、地域の児童相談所につないでもらうことができる。通告や相談は匿名で行うことができ、秘密が漏れる心配はない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)