中国にいる日本人の身の安全が危ない 今度さらに反日行為が激化か
福島第一原発の処理水が放出されたことにより、中国が日本産海産物の輸入を全面停止。影響は在中邦人の安全が脅かされる事態へ。
■脅かされる在中邦人の安全
これまでのところ、山東省・青島にある日本人学校には石が投げ込まれ、生徒らには被害がなかったというが、同じ青島にある日本総領事館近くでは日本人を軽蔑する落書きが発見されたという。
また、上海にある日本人学校では25日、通学中の生徒らに大声で怒鳴る男が目撃され、江蘇省・蘇州の日本人学校でも同日敷地内に卵が投げ込まれた。
■日本を敵視する書き込みがSNSに
また、北京や大連、深圳の日本人学校にも24日以降、無言電話や嫌がらせ電話が相次ぎ、中国版ツイッターの微博(ウェイボ)には、「日本は世界のガンだ」、「日本人は死ぬべきだ」、「日本の番号番号を発見したら誰でもいいから電話しで断固抗議しよう」など日本を敵視する書き込みが発見された。
重慶市に住む中国人男性は東京の参議院に電話し、「なぜ核汚染水を海に排出したのか」と追求し、その動画には8万件以上の賛意が寄せられた。
■日本企業の責任
今でも中国には10万人あまりの日本人が中国で生活をしている。中国に旅行に行く日本人は少なく、その大半は企業の辞令で駐在している日本人だ。
過去にも日中関係が悪化した際、中国にあるトヨタやパナソニックの工場や事務所が壊されたり、略奪行為に遭うなどした。筆者はその光景を思い出している。
SNS上では反日的なメッセージ投稿が全く削除されておらず、これは中国政府が事実上容認しているようなものだ。反政府的なメッセージはすぐに削除されるのだが。
中国にいる日本人の安全はかなり危険な状態だ。日本企業は中国駐在員をできるだけ早期に帰国されるべきだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)