「A型はまじめ」「O型はおおらか」は本当か? 血液型別の性格イメージと実体の乖離を測定
『スージー鈴木のニッポンの民意』記念すべき第9回は、この国で広く親しまれた「血液型イメージ」の信ぴょう性について、市場調査を実施し、統計的、科学的に検証してみました。果たして本当に「A型はまじめ」「O型はおおらか」なのでしょうか?
■O型「おおらか過ぎて、適当」と思われがち
O型も、ある意味でB型と似たマップになりました。
まず「おおらか」という項目の横軸が異常な高水準で(64.4%。縦軸も36.9%で割と高い)、A型の「まじめ」同様、マップから外します。というわけで「O型=おおらか」も正しそうです(先に書いたA型の「まじめ」同様の懸念もありますが)。
そして①ゾーンを見れば、「素直」「自由」「お人好し」「親切」と、一言で言えば、これ「おおらか」ということでしょう。O型=「Oらか」ということだ(言うたった)。
で、②ゾーンなのですが、こちらもB型同様「宴会で面白い話ことばかり要求するなよ」的な……。B型とO型に対する「お前、なんかオモロイこと言え」的な圧は強いそうです。
そして③ゾーンで高みに立つのは「まじめ」。つまり「O型=おおらか過ぎて、適当」と思われ過ぎていることへの反動が見て取れます。分かる感じがします。
■AB型「そんなに面倒くさくありません!」
最後にAB型。
まず①ゾーンのコアイメージは「感受性」「自由」「気が強い」。これは世間で言われている通りかもです。B型の①ゾーンに似ていますが、ここでは「ユーモア」がないのが大きな違い。太陽に透かしてみると「面倒くさい」という文字が見えるかも(失礼)。
②ゾーンは「ユーモア」と「知的」。「正直、面倒くさいけど、面白さと頭の良さについて、そんなにキレッキレじゃないのよ」という感じか。
そして③ゾーンは、出た、「まじめ」「お人好し」「素直」……これは分かりやすい。「私、そんなに面倒くさくありません!」という心の叫びだ。
以上です。印象的な心の声をまとめてみると、A型「堅物と思うなよ!」、B型とO型「宴会で面白い話ことばかり要求するなよ!」、AB型「私、そんなに面倒くさくありません!」――あれ? これって、それぞれのコアイメージを否定しにかかっているということでは? ということはやっぱり、血液型別の性格の差異なんて、科学的にはないということかしら?
なんて、それこそ面倒くさくて本質的なことを問いただす前に、ますは自分の血液型と照らし合わせて、この結果を気軽に楽しんでみてください。次回はこれ、星座でやってみましょう。
■執筆者プロフィール
Sirabeeでは、音楽評論家、ラジオDJのスージー鈴木(すーじーすずき)さんの連載コラム【スージー鈴木のニッポンの民意】を公開しています。
毎回マーケットリサーチを実施し、そこから浮き彫りになる「ニッポンの民意」を世に問いていく連載です。今回は「統計的、科学的に検証 MA形式で紐解くシン・血液型性格イメージ」に関する調査を掲載しました。
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(取材・文/スージー鈴木)
対象:全国10代~60代男女933名(有効回答数)