数ヶ月続いた自宅内の異臭で一家が体調不良に 防犯カメラに映っていたものは…
集合住宅に引っ越してきた一家が異臭を感じ、めまいを発症するように。防犯カメラには恐怖の光景が映っていた。
夜間の生活音、子供の騒ぎ声、大音量の音楽、異臭などはご近所トラブルの最たる原因であり、時には警察沙汰にも発展してしまう。しかし近隣住民との相性は、住んでみないと分からないものだ。
アメリカで今、そんなご近所トラブルに関する話題が注目を集めていることを、『NEW YORK POST』や『NBC』が報じている。
■階下の住民とトラブルに
ウマル・アブドゥラさんとその家族が、フロリダ州タンパにあるコンドミニアムに引っ越してきたのは昨年6月のこと。当時、妻は妊娠中だった。
周辺住民に温かく迎えられ、新生活は順調だと思っていたウマルさんだったが、階下に暮らすシューミン・リーという男から「夜間の物音がうるさくて寝られない」といった苦情が入るようになり、口論に発展した。
■突然のめまいと嘔吐
それは数ヶ月間にも及び、ある日、除光液よりも強い異臭が部屋全体に漂うように。それを嗅いだウマルさんと妻は揃ってめまいを起こし、嘔吐した。生まれたばかりの娘の目にも異変が現れ、やはり嘔吐したという。
そこで業者を呼び、家電製品、水道管、ガス管、給湯器や通気口など、すべての点検をしてもらったが、破損や異常は一切発見されなかった。
■化学物質を玄関から注入
一番臭気が強いのは玄関付近だと気付いたウマルさんは、そこに小さな亀裂があることも発見。不審に感じたため、防犯カメラを設置した。
数日後にカメラを確認すると、リーが玄関前にしゃがみ込み、注射器で亀裂に向かって何かを注入している様子が映っていた。ウマルさんは妻と娘をただちに避難させ、警察に通報。リーは規制危険物所持や強盗などの重罪で逮捕・起訴された。
■大学では化学の博士課程に
警察は、注射器の液体には化学物質のメサドンとヒドロコドンが含まれていたことを発表。リーは南フロリダ大学で化学を学び、博士課程の院生だったが、今年の夏学期が終了して以来、在籍していないことがわかったという。
ウマルさんはメディアに「カメラの映像を見たときは、恐怖で震えました。自宅の目の前でそんなことが行われていたなんて…」と心境を告白。なおリー被告は、保釈保証金を支払いすでに釈放されており、次の出廷は12月5日の予定だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)