携帯型扇風機の「間違った使い方」で熱中症に… “あるモノ”との併用が効果的
暑い日の外出でも手軽に使えて便利な携帯型扇風機だが、使い方を誤ると逆効果に…。警視庁が効果的な対策を紹介している。
警視庁警備部災害対策課が28日、公式X(旧・ツイッター)を更新。携帯型扇風機(ハンディファン)の間違った使い方について注意を呼びかけた。
■熱中症を招く恐れも
まだまだ暑い日が続く中、外出時にも涼しい風を浴びられて便利なハンディファン。熱中症対策として使用している人も多いはずだ。
しかし、同課では「夏の街でよく見る携帯型扇風機。気軽に外で使える反面、使い方に注意しないと熱中症を招く恐れが」と注意喚起する。
■濡れタオルと併用
続けて、「人は汗が蒸発する際の気化熱で体温調節していますが、熱い外気の風を当て続けていると、汗が熱を調節する前に乾いてしまい、体温が下げられなくなってしまうとのこと」と説明。
そこで、気化熱をうまく利用するために「濡れタオルとの併用が効果的です」と呼びかけている。
■かえって逆効果に
ハンディファンはあくまでも風を送るものであるため、気温が高い中で使用すると、ドライヤーのような熱風を浴び続ける状態になってしまう。
大手コンピューター周辺機器メーカーのエレコムも、「35℃以上だとかえって逆効果になります。明らかに気持ち悪い熱風になったら使用を控えてください」と呼びかけていた。
また、風が目に直接あたり続けると、涙が蒸発して角膜を傷つけるドライアイになる危険性もあるため、目に風が当たらないように注意が必要だという。