松坂桃李、『VIVANT』悪役好評の裏にあった「5年前の経験」 ヒーローのイメージを破って…
日曜劇場『VIVANT』の悪役ぶりが話題の松坂桃李。彼の悪役が評価されるきっかけとは…。
日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』(TBS系)が好評だ。作中で悪役を演じる松坂桃李にも注目が集まっている。
かつて、ヒーロー役で脚光を浴びた松坂だが、近年は「悪役需要」も高まっていて…。
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■冷酷な悪役が好評
『VIVANT』は、商社マンの主人公が、所属部署で起きた誤送金事件の損失130億円を回収するため、バルト共和国へ向かうところから始まる。誤送金を発端に、国際テロ組織や公安なども巻き込み、誰が敵で誰が味方か分からない複雑な人間関係が入り混じった壮大な物語だ。
商社マンと「別班」と呼ばれるエリート工作員の2つの顔を持つ主人公を堺雅人が演じる。松坂は彼の後輩で、必要とあれば違法とされる薬を相手に注射し秘密を喋らせようとする冷酷な男役で出演。
■好青年役と相性がいい
松坂は2008年に芸能界入り。翌年のスーパー戦隊シリーズ『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)でシンケンレッド役を演じ、注目を集める。
あるテレビ局関係者は、松坂は好青年役で人気を集めたと振り返る。「12年のNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』でヒロインの堀北真希さんを支える夫役を演じ、お茶の間でも人気を集めました。松坂さんは背が高く、爽やかなルックスなので、こうした役柄と相性がいいんです。その後も、好感度の高い役柄のオファーが多かった印象です」(テレビ局関係者)。
■「5年前の経験」が奏功
戦隊ヒーロー、朝ドラを経てできたイメージをいい意味で打ち破った作品があった。前出のテレビ局関係者が続ける。
「18年の映画『不能犯』で、欲にまみれた人間を死に誘う殺人犯役を演じました。狂気を秘めたキャラクターは当時話題になりました。セリフ量は多くないため、細かい所作で表現する必要がありましたが、松坂さんは目の動きやセリフの抑揚で見事に演じていた。『不能犯』は松坂さんの俳優としての評価をさらに高めるきっかけになったと思います」(前出・テレビ局関係者)。
『VIVANT』でも、感情をあらわにしないものの冷酷なキャラクターを演じている。5年前の経験が生きているのだろう。
■ネット上でも絶賛の声
戦隊ヒーローから悪役にもなりきれる松坂の演技はネット上でも話題に。「松坂桃李、悪役やらせたら随一だと思う」「元ヒーローなのに悪役側の演技似合うのすごい」「もっと悪役やって欲しい」「『VIVANT』の桃李くん、私が望む悪役で最高 」など、絶賛する声が多数あがっている。
今後、悪役オファーが殺到するかもしれない。
■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に取材。飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。
仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。今期の推しは、『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)と『ばらかもん』(同系)。『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)の行方も気になる毎日。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)