13歳生徒が同学年の少年を刺し重傷負わせる 「いじめられ恨んでいた」
いじめに悩んでいた生徒が学校にナイフを持ち込み、いじめ加害者の生徒を襲って胸部などに怪我を負わせた。「いじめの原因などは分からない」と話している。
いじめに悩んでいた13歳の男子生徒が、学校で恐ろしい事件を起こしてしまった。事件発生の経緯とその後について『Thaiger』などタイのメディアが伝えている。
■学校で事件が発生
タイ・ウドーンターニーの学校に通う男子生徒A(13)が、以前から不仲だった同学年の少年B(13)を校内で襲い怪我を負わせた。
このときナイフで胸部と左の手の平を刺されたBは、慌てて保健室へ。その後ほどなくして駆けつけたレスキューチームがBを保護し、病院に搬送した。
■「いじめられ恨んだ」と供述
警察署に連行された生徒Aは動機について質問され、「長いあいだBにいじめられ苦しんでいました」と供述。「あいつはいつも偉そうに振る舞い、チャンスさえあれば僕をいじめたんです」とも話しているという。
なお2人は同じクラスではなかったといい、不仲になった原因については分かっていない。
当局はAの年齢を考慮し、取調べのあと保釈し家に帰らせた。今後は専門家がAが家族と暮らす家を訪問し、動機を含め不明な点について詳しく聞く予定だ。
■友人も困惑
生徒Aの友人は警察から質問を受け、「いつ、どのようにいじめが始まったかについては僕にも分かりません」と断言。その上で「喧嘩を始めたのは刺されたBのほう」「AとBは長いあいだ対立関係にあったんです」とも説明している。
また事件の日を回顧し、「刺されたBは、直後にAにパンチをくらわせたんです」「負傷したBは保健室に駆け込んで先生に救いを求めました」と証言している。
■学校側の対応
生徒AとBが通う学校側はメディアの取材に応じ「この件については調査を進めているところです」と話し、「学校名は公表しないでいただきたい」と求めた。
いじめは、同じクラスや学年の児童・生徒間でのみ起こりうるトラブルではない。担任の目が届かない場で陰湿ないじめや暴力が続くこともあるため、普段からアンケートや面談などを通して可能な限り実態を把握するよう努力するしかない。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)