スイカ・メロンは「果物」なのか「野菜」なのか 全く異なる意外な傾向が明らかに
農林水産省は「果実的野菜」としているスイカやメロン。世間一般はどのように感じているのだろうか。
■定義は「果実的野菜」
スーパーに売られているウリ科の植物では、キュウリやゴーヤ、かぼちゃ、ズッキーニなどがあるが、これらはほとんどの人が果物ではなく野菜と考えているだろう。
スイカとメロンは分類上、それに近い仲間ではあるが、いわゆる野菜として食べる人は多くない。農林水産省は、果実は「草ではなく果樹になるもの」としているため、スイカやメロン、イチゴは「果実的野菜」としている。
ただ、こうした定義は食べる側には全く関係ないもの。世間はどのように感じているのだろうか。
■スイカは6割強が「野菜」
Sirabee編集部が、8月18日〜21日にかけて、全国10〜60代男女933名を対象に調査したところ、まず「スイカ」については「野菜」と答えた人が62.0%。「果物」は38.0%だった。「スイカは野菜」がかなり優勢のようだ。
■メロンは7割強が「果物」
では、一方のメロンはどうなのか。かなり種類の近い植物ながら、スイカとは全く違う結果となった。「メロンは野菜」と答えた人は、わずか27.9%。じつに72.1%と圧倒的多数が「果物」と考えていることがわかる。
スイカとの比較ではやや高額であること、高級イメージがあること、スイーツなどにも多く利用されていることなども、こうした意識に影響しているかもしれない。
■イチゴはメロン以上に
不思議ではあるものも、多くの人が「スイカは野菜」「メロンは果物」と考えていることがわかったが、もうひとつ果実的野菜の代表格・イチゴについてはどうなのだろうか。
今回の調査では、「野菜」と答えた人はわずか26.5%。メロンを上回る73.5%が「果物」と回答している。いくら草になる実だからとはいえ、フルーツとして人気のイチゴが「野菜」と言われても腹落ちしない人が多いのだろう。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
・合わせて読みたい→夏に行きたい旅行先は南国・ビーチか高原の避暑地か 世代差も顕著に
(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女933名(有効回答数)