ボートから転落した3歳児がプロペラに砕かれ死亡 「あまりの不運」と家族は悲痛
家族や友達とともに湖で遊んでいた3歳男児がボートから転落し、後部のプロペラに巻き込まれ死亡する悲劇が起きた。
悲劇は一瞬にして起こる。何にでも興味を示す幼児は、親の手をほどいて自分で行動したがるが、やはり目を離してはならないようだ。
このほどアメリカの湖で悲惨な事故が起きたことを、『PEOPLE』『NEW YORK POST』などが報じている。
■プロペラに巻き込まれた男児
13日午後4時半過ぎ、アメリカ・ユタ州のエコー州立公園にある全長6キロほどの人工湖「エコー貯水池」で、3歳男児がボートから転落した。
男児はほどなくボート後部のプロペラに巻き込まれ、体を打ち砕かれて死亡したという。
■救命胴衣は着用していた
亡くなった男児は、ソルトレイクシティに暮らしていたウォルター・グリアくん。湖には両親と姉妹2人と遊びに来ており、友人の家族も一緒にボートで楽しそうにはしゃいでいたという。
州立公園事務局は遺族に哀悼の意を捧げるとともに、ウォルターくんを含む全員が救命胴衣を着用していたことを発表。「決して起きてほしくないことが起きてしまった。調査はまだ続いている」と述べている。
■秋からの幼稚園を楽しみに
家族は深い悲しみのなか、この事故について「あまりの不運にひどく打ちひしがれています」「ウォルターはとても明るくやんちゃな子で、秋から幼稚園に入ることを楽しみにしていました」「永遠に私たち家族の一員です」と語っている。
クラウドファンディングの『GoFundMe』には、遺族を励ますためのページが開設され、善意の人々から続々と寄付金が集まっている模様だ。
■安全柵の盲点
観光船からボートまで、手すりは概して成人には安全に作られている。だが、視界を妨げないよう支柱の間隔は大き目のものが多いため、幼児がその隙間から落ちる可能性はあるだろう。
また幼いほど体部に比べ頭部が重く、頭を下げるとその重みで体勢のバランスを崩すことも多い。安全に楽しんでこその夏のレジャー、幼い子供から目を離すことなく、危ない場所では必ず手をつないだほうがいいだろう。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)