運転中の車に謎の衝撃音、外へ出て驚き… 車体に「刺さった物」が怖すぎると話題
運転中の車に、謎の物体がぶつかった大きな音が。「車体に刺さった物体」が、ネット上に波紋を呼んでいるのだ…。
日本の夏の風物詩といえば花火。しかし現在X(旧・ツイッター)上では、花火にまつわる「恐ろしすぎるエピソード」が話題となっているのをご存知だろうか…。
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■突然車に大きな音が…
話題を呼んでいるのは、Xユーザー「専門学生(19) a.k.a. だんぼ」さんが投稿したポスト。
「なんかすごい音したと思ったら、乗ってた車に打ち上げ花火の不発弾? 刺さってた」と綴られた投稿には1本の動画と2枚の画像が添えられており、車体に打ち上げ花火の「玉」が突き刺さった様子が確認できる。
玉本体を手にとって確認している様子も写っているが、万が一その最中に炸裂していたらと思うと…非常に危険であると言わざるを得ない。
■発見時の様子が怖すぎる
こちらの驚くべきポストは多くの人々に衝撃を与えており、投稿から2日足らずで1万件以上ものリポストを記録する事態に。
他のXユーザーからは「考えただけでも、めちゃくちゃ怖い」「いや、こんなこと本当にあるのか…」「怪我がなくて本当に良かった」「不発でそのうえ車に刺さるって、どれだけの確率なんだろうか」などなど、驚きの声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主に当時の様子を尋ねたところ、「19日の午後7時50分ごろ、信号待ちで停車する直前の車体に大きな音がし、何か重たい物体が当たったようでした」との回答が。そこで車体を確認したところ、前出の花火の玉を発見した…というワケである。
なお、投稿主はカーシェアの車を返却地まで運転している最中だったため、そのままの状態でエンジンを再始動するのは危険と感じ、独断で花火をとり出し、同乗者が消防へと通報を行なったそう。
運転していたのは埼玉県所沢市の「西武球場前駅」付近で、ベルーナドームを運営する「西武ライオンズ」公式サイトでは「8月19日(土)、ベルーナドームにて開催いたしました『ライオンズ夏祭り2023』で実施した打上花火におきまして、打上場所のCAR3219フィールドの外に不発玉が落下したことが判明いたしました」「花火の打上げに際しましては、当局の指導に従って適切な保安距離を設定し、19日(土)の花火の打ち上げ直後および20日(日)早朝に付近を調査するなど、安全な運営を行なっておりましたが、お客さまをはじめ、近隣にお住まいの皆さまには大変なご心配をおかけいたしましたことを深くお詫び申しあげます」と、謝罪文が発表されている。
こうした「不発弾」がイベントのエリア外で発見されるケースというのは、少なくないのだろうか。総務省消防庁に取材のコンタクトをとったところ、こうした「火薬類取締法」を所管しているのは経済産業省であることが判明。
そこで、同省の「産業保安グループ 鉱山・火薬類監理官付」に話を聞くと、驚きの事実が明らかになったのだ…。
■打ち上げ花火ゆえの「事情」があった
経済産業省の担当者によると、今回のように不発となった花火の玉は「黒玉」(くろだま)という通称が存在すると判明。内部の火薬の「しけり」などが原因で、稀にこうした玉が打ち上がってしまうそう。
こうした黒玉の多くは打ち上げエリア付近で発見され、運営側で回収されるものだが、今回のような「イベントの外にある人々の生活区域」で黒玉が発見される…というケースも、決して珍しくないことが明らかに。
その要因について、担当者は「そのような事態が起こらないよう、花火大会等のイベントでは『適切な保安距離』を設定・確保しています」「しかし打ち上げ花火の玉は、上空高くへと打ち上げられます。上空は地上と比べて強い風が吹いており、ときに予測でない風の影響を受け、その風に乗って黒玉がイベントの外のエリアに流れ出てしまうのです」と説明している。
つまり、決してイベント主催者側の怠慢等でなく、推測しづらい「自然現象」の影響により、こうした黒玉が思わぬ距離を移動してしまうケースが起こり得るのだ。
とはいえ、やはり「車体に黒玉が刺さる」というのはかなりレアケースなようで、担当者も今回の一件については大いに驚いていたのだった。万が一、黒玉を発見した際の対応については「決して手で触ったり蹴飛ばしたりせず、警察や消防への連絡をお願いします」との回答が寄せられている。