意外とやってしまっているかも… 正しい豚肉の解凍と冷凍方法が目からウロコ
「なんとなく」でやりがちな豚肉の冷凍保存と解凍。気をつけるべきポイントがあった!?
スーパーの特売日に豚肉の徳用パックを買ってまとめて冷凍している人は多いだろう。何気なくやっているこの保存と解凍だが、じつは知らず知らずのうちに誤った方法をやっているかも…。
埼玉県日高市にある“肉のテーマパーク”の「サイボク」が、豚肉の保存と解凍方法を発信している。
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■新鮮なうちに早めに冷凍
豚肉の賞味期限は、生だと約3日、冷凍では約30日と異なるため、購入したら新鮮なうちに冷凍しておきたい。
このとき、冷蔵の場合も冷凍の場合も、肉のドリップをペーパータオル等で拭き取るのがポイントだ。
購入したときのパックからは取り出し、空気を入れないようラップに包んでいこう。1枚ずつ重ならないのが理想だというので、より手間を惜しみたくない人はそうするとよいだろう。記者はいつも岩谷マテリアルの「アイラップ」を使ってまとめている。
冷凍の場合は、冷凍用の密封保存袋に空気を抜きながら入れ、平らな状態で冷凍庫に入れたらOKだ。冷蔵の場合は、チルド室やパーシャル室など特定低温室に入れると良いとのこと。急速冷凍機能がない場合は、熱伝導のよい金属のトレイにのせると効果的のようだ。
■解凍の場合は「半解凍」を目指す
冷凍保存した豚肉をおいしく食べるためには、解凍時にも注意が必要。ジューシーさを保つためにはドリップを出さないこと、細菌の繁殖を防ぐこと、加熱しすぎないことがポイントだ。
肉を触ったときに外側は解凍できていて内側はまだ少し凍っている「半解凍」が理想で、冷蔵庫に入れて半日〜1日かけて解凍するのが、時間はかかるが簡単かつおいしい方法。同じ温度で均一に解凍ができるのがうれしい。
また、氷水に1時間〜3時間入れる「氷水解凍」は冷蔵解凍よりも短時間でできるが、15℃を超えると細菌が繁殖するため定期的に氷を追加するなどやや手間ではある。時間がない場合は、流水解凍をするのがいいとのこと。ただし、夏など水温が高い場合には鮮度が落ちるリスクがあるため注意したい。
■避けたほうがいい解凍方法
一方で、避けたほうがよい解凍方法も。忙しいときに便利な電子レンジは、加熱ムラができやすいこと、急激な温度変化でドリップが出やすいことからあまり推奨はされないという。電子レンジによっては半解凍モードがあるため、記者は手早く済ませたいときはこの方法で解凍しているが、このモードがなければ避けたほうがいいのかもしれない。
また、常温解凍も肉の表面温度が上昇して雑菌が繁殖しやすく、熱湯解凍も凍ったままの中心部との温度差で肉汁があふれてしまう。
■「完全ガイド」は公式サイトに
紹介した保存方法や解凍方法の詳細はサイボクの公式サイトに記載されている。
その他にも豚肉の部位ごとの調理法やおすすめレシピ、お中元のマニュアルなど意外と知らなかった情報まで見ることができるため、ぜひチェックしてほしい。
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(文/Sirabee 編集部・二宮 新一)