家に侵入した少年に食べ物を与えた高齢女性 更生も願う善意が話題に
自宅に侵入してきた少年の存在に驚きながらも、冷静さと思いやりを持って行動した高齢女性がいる。
家に押し入り暴れた少年に「腹が減った」と言われ、食べ物を与えた高齢女性。その後に少年が身柄を確保されるまでの経緯と女性のコメントを、『WGNTV.com』などアメリカのメディアが伝えた。
■高齢女性宅に少年が侵入
7月26日の晩、アメリカ・メイン州で暮らすマージョリー・パーキンスさん(87)の自宅に10代の少年が侵入。ぐっすり眠っていたマージョリーさんは物音に気づいて目を覚まし、ベッドのすぐ横に立っている少年を見てショックを受けた。
少年に「刃物で切りつけてやる」などと言われたマージョリーさんは、動揺しながらも「ならこっちは蹴りを食らわせてやろう」と考え、ベッドから飛び出した。
■必死に抵抗した女性
少年が暴れ出したため、マージョリーさんは近くにあった椅子を掴んで抵抗。顔面を殴られながらも必死に移動するうち、ふたりは台所に入った。
するとその瞬間、少年はいきなり「ものすごく腹が減っているんだ」と言った。そこでマージョリーさんはピーナッツバターとクラッカーの箱を手に取り、「さあ、どうぞ」「全部食べてもいいのよ」と少年に声をかけた。
さらに果物なども手渡したところ少年は満足したのか、家を後に。それを見届けてからマージョリーさんは電話に手を伸ばし、警察に通報した。
■容疑者の身柄を確保
警察はただちに捜査を開始し、マージョリーさんの説明にマッチする10代少年の家に急行。容疑者の身柄を確保し、少年拘置所に送致した。
マージョリーさんはこの件を経て自宅のセキュリティを見直し、外部からの侵入が困難になるよう手を加えたとのこと。少年については「必要な助けを得ますように」と述べ、更生を願う余裕も垣間見せた。
またマージョリーさんはメディアの取材に応じて防犯意識の重要性に触れ、「とにかく蹴る、そして椅子を持ち上げて相手を殴ることができるよう準備しておいて」と呼びかけている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)