高齢者が駐車失敗し商業施設の壁をぶち抜く 壊れた車での逃走に病気の疑いも
高齢者が運転する車が商業施設に突っ込み、建物を大破させた。日本でも、運転免許の返納をめぐる議論が繰り広げられている。
日本でも今、運転免許を維持する高齢者が多くなってきている。昔に比べ健康で元気な人が増えたうえ、交通の便が悪い地域では「車なしでは生活できない」という事情もある。
そんななかアメリカでは、高齢男性が起こした恐ろしい事故の映像が注目を集めているという。『NEW YORK POST』や『FOX』などが報じた。
■ビルの壁に激突し大破
8日、ルイジアナ州のケナー市で、78歳の高齢男性が運転する車が大きな事故を起こし、その時に撮影された動画が拡散されている。
男性は商業施設内に入る「バビン理学療法所」に通っており、その日も予約を入れていた。
ところが駐車スペースに猛スピードのバックで突っ込み、そのまま眼鏡店へ。柱と大きなガラス窓を破り、店内に突っ込んでいく様子が動画から伺える。
■猛スピードで逃走
他の人が彼の車を録画していた理由は、じつはその直前に、やや左側にある支柱にも激突していたからだった。斜めに倒れた柱と崩れたレンガが、動画の左側に確認できる。
眼鏡店に勤めるロバート・ブーヴァーさんは「大きな音がして、何かが爆発したのかと思ったら、車が店を破壊してしまいました」とメディアに明かした。
さらに驚くのは、バンパーが外れるなどした事故車が、猛スピードで現場から逃げてしまったことだ。
■警察の質問に答えられず
ケナー警察はその後、高齢の運転手の身柄を確保した。事故によるケガ人はいないが、運転手は取り調べに対する受け答えができず、気になる病歴があることも踏まえ、今後も調査を続けていくという。
ロバートさんは「明らかにパニックになっている様子だった。現場から逃げ去ったのもそのせいだろう」と語っている。
■「親に運転免許を返納してほしい」
Sirabee編集部が全国10〜60代の男女3,140名を対象に調査を実施したところ、「親に運転免許を返納してほしい」と答えた人は全体の16.1%。性年代別では、20代男性が一番高い割合となっている。
「判断力が鈍くなる前に返納はしてほしい」「アクセルとブレーキを踏み間違える事故が多発しているので怖い」といった声は多い。
ところが「できるなら乗ってほしくないけど、田舎に住んでいるので車が必要」という意見もかなり多く、国をあげた抜本的な解決策も必要なようだ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)
対象:全国10代~60代の男女3,140名 (有効回答数)