万引き容疑者の下着を下げ抵抗封じた女性警察官 暴行容疑で休職処分に
犯人を捕まえるのは警察官の仕事だが、手荒な手段をとった女性警察官が、逆に容疑者となってしまった。
万引き犯と疑われる男性を、取り押さえた女性警察官。抵抗されたためテーザー銃を撃ち込み、ズボンを下着ごと下げるなど、手荒な手段をとったことで、起訴されていたことがわかった。『Fox 12 News』『The Columbian』など複数のメディアが報じている。
■大型スーパーから万引きの通報
5月21日22時頃、アメリカ・ワシントン州の警察署に、バンクーバー市内の大型スーパーマーケットの店員から「商品を隠して、お金を払わずに店を出た男女がいる」と通報があった。
警察官2人がすぐに現場に駆けつけたところ、同店の駐車場を歩いている不審な男女を発見。声をかけると女性はすぐさま逃走し、男性もまた逃げようとしたため、腕をつかんで地面に押し倒して身柄を拘束した。
■「股間にも撃ち込む」
女性警察官(38)が手錠を掛けようとしたが、男性は警察官たちの顔面を殴るなど抵抗し、振り払って再び逃げようとした。
この時、女性警察官は男性にテーザー銃を撃ち込んだ。さらに男性のズボンを下着ごと下げて股間を露出させ、「抵抗をやめなさい。股間にも(テーザー銃を)撃ち込みます」などと叫んで、股間に銃を向けたそうだ。
テーザー銃とは、電気ショックを与えて対象の相手の動きを封じる非致死性の武器だ。これにより男性は降参し、第三級暴行罪、窃盗罪で起訴された。
■暴行罪で女性警察官が起訴
しかしのちに、男性に対する容疑はすべて取り下げられた。男性が苦情を申し入れたかは不明だが、女性警察官の一連の対応は問題視された模様だ。
最近になって調査委員会が開かれ、女性警察官を暴行容疑で起訴すると決定。それを受けて女性警察官は休職処分になり、現在も職場復帰したのかなどの情報はないが、最終的な処分は判決確定後になるとみられる。
なお、女性警察官とともに現場に駆けつけたもうひとりの警察官は、特に処分の対象にはなっていない様子だ。
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(取材・文/Sirabee 編集部・宮 ちてら)