親子間で交わされる「SOSの暗号」 犯罪に巻き込まれるリスクに備え
誰にも気付かれず、簡単に助けを伝えられるとあって、近年ではSOSを意味する絵文字を親子で決めておく家庭が増えているようだ。
近年、犯罪の低年齢化とともに、罪のない子供たちが犯罪に巻き込まれるケースも増加しているという。
『NEW YORK POST』などが報じているところによれば、アメリカでは今、親子の間で「SOSを意味する絵文字」を決めておく家庭が増えているそうだ。
■たった1つの絵文字でSOS
ウィスコンシン州のグリーン・ベイで、心理療法士として働く48歳のジャックス・アンダーソンさんは、12歳の娘アヴリンちゃんとの間で、すでに1つの暗号を決めてある。
年齢が上がると行動範囲や交友関係が広がり、親の目が行き届かないことも。
そこで外出中、不安を感じた時や危険な状況に遭遇した際、アヴリンちゃんは携帯電話から「うんちの絵文字」のみを1つ送ることになっているという。
■「厳しくて変なママ」でも構わない
それは「家に帰りたい」「ここから逃げたい」という意味で、それを受け取ったらジャックスさんはすぐアヴリンちゃんに電話をかけ、2人でトラブルが発生したフリをする。
それによって、アヴリンちゃんは「ごめんね。ママが怒っているから帰らなければ」と、そこから逃げ出すことができるというわけだ。
「娘の友人から『厳しくてウザい、変なママ』と思われても構いません。それは娘を守ることになるのですから」と明かしている。
■怒ったフリで帰宅させる
この誰にも気付かれずに簡単に助けを求める方法は、TikTokやツイッター(現・X)でも「#EmojiCode」のハッシュタグで共有されている。
たとえば、ある親は友人の自宅に泊まりに行った息子から、SOSを意味する絵文字「ホットドッグ」を受け取った。後で確かめると、友人の祖父の怪しい行動に恐怖心を抱いたからだった。
すぐに息子に電話をかけ、「頼んでおいた家事が中途半端だ。ちゃんとやり遂げなさい」と厳しく説教し、わが子を安全なわが家に無事連れ戻したという。
■ドラッグに巻き込まれるケースも
またオハイオ州トレドに暮らす元高校教師のケイティ・ピーターズさんも、現在20歳になる息子クインさんとの過去の出来事をシェアしている。
当時高校1年生だった息子が友人の家に泊まりに行った際、友人の兄がマリファナを吸い始めたことに気づき、SOSを意味するバナナの絵文字をケイティさんに送信した。
親からの電話がかかってくると、怪しまれないように「なんで帰らなきゃないんだよ!」と反発し、嫌々帰宅するような演技をしたという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)