ミス・ユニバース予選会で裸のボディーチェック 7名がセクハラ被害申し立て
ミス・ユニバースのインドネシア予選会で、運営を任されていた会社が出場者たちにブラジャーを外して肌を見せるよう命令。激怒したファイナリストたちが提訴を決めた。
ミス・ユニバースに出場する女性たちはビキニ姿になるが、その水着を外してまでボディーチェックを行う必要はあるのだろうか。
このたびミス・ユニバースのインドネシア予選会に出場した女性たちが、運営会社に対し、セクハラ被害の申し立てを行っていたことが明らかになった。『PEOPLE』『INSIDER』『Mail Online』など、世界中のメディアが報じ、波紋を広げている。
■「ブラを外して」
ミス・ユニバースのインドネシア予選会は、7月29日~8月3日に首都ジャカルタで開催され、問題のボディーチェックは8月1日に行われ、ファイナリストたちは「ブラジャーを外して」と言われたという。
本選出場を目指す30人がその被害に遭い、現時点で原告の数は7名。争う相手は、ミス・ユニバースからインドネシア予選大会の運営と管理を委託されているPTカペラ・スワスティカ・カルヤ(以下PT)社だ。
■ボディーチェックの理由
PT社はそうしたボディーチェックを行ったことについて、「皮膚の傷跡、セルライト、タトゥーの有無を確認したかった」などと説明している。
ただしファイナリストたちは、望まない状況下でトップレスになるよう強要されたことで、ひどい屈辱を味わったと激怒。女性弁護士のメリサ・アングライニさんを雇い、正式にセクハラ被害の申し立てを行った。
■本部も苛立ちか
なおミス・ユニバースの募集要項において、そうしたボディーチェックがあるといった注意書きなどは一切なかった。
この件について、関係者はメディアの取材に「ミス・ユニバースは、女性たちが常に安全であることを最優先事項としてきた。このような事態となったことを重く受け止め、然るべき措置を検討したい」と返答している。
■男性カメラマンがいて撮影も
また、出場者たちは当初「これからフィッティングを行う」と聞かされていた。出場者は30人いたといい、全員が突然のボディーチェックに激怒しているため、原告の数はさらに増えるかもしれないという。
トップレスにさせられたとき同じ空間に男性カメラマンがいたともいい、出場者の5人が「写真を撮られた」と激怒している模様だ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)