超精巧な木製ブローチ、その「加工工程」が想像絶していたと話題に
精巧な技術に唖然…。タロットカード好き歓喜のブローチが話題に。
占い好きに人気のタロットカード。そのデザイン性も相まって、タロットカードコレクターもいるくらいだ。今ネットでは、そんなタロットカードを超絶精巧な木製ブローチにしてしまった作品が話題を呼んでいる。
■想像を絶する大変さと器用さ
Twitterの終わりを偲ぶハッシュタグ「#Twitter消滅するしせっかくだからバズって欲しかった作品を見てください」を添えて、「サトラボの木製ブローチはこんな風に作ってるんですよってのを知ってもらいたい」と写真を投稿したのは、Twitter(現・X)ユーザーのサトラボさん。
投稿の写真にはライダー版タロットカードの「愚者」と「スター」のカードが映し出されている。繊細で精巧な絵柄が美しい。と思ったら、下の画像では絵だと思ったのがなんとパーツごとに分けられた木をはめ込んで作られている木製のカードだったことが判明!
ピンセットで細かいパーツをはめていく様子が映されており、これはかなり繊細な作業に違いない。これを1枚の絵にすることを考えると…。想像を絶する大変さと器用さだ。
#Twitter消滅するしせっかくだからバズって欲しかった作品を見てください
やっぱり
サトラボの木製ブローチは
こんな風に作ってるんですよってのを
知ってもらいたい✨ pic.twitter.com/15DJMX6UkY— サトラボ 🗣9/2小倉ハンドメイドマルシェB138 (@satolabo0125) July 25, 2023
■「お見事です」と反響
タロットマニアの記者も含めこのブローチの凄さに反応した人は数多く、「ひぇ…細かい…!すごいです…なんて器用な…すご…」「細かいですね。お見事です。」「細かいラインをどーやって作っておられるのか、画像みてもわかりません」など、その繊細な出来上がりに絶賛の嵐。
また「これこれ!これが好きなんです!」「欲しかったです」と、このブローチを欲しいという声も散見された。記者は、そんな最高のタロットブローチを制作した同氏を取材した!
■きっかけは占い師さんからのオーダー
サトラボさんが木製のタロットブローチを制作しようとしたきっかけは、占い師からのオーダーだった。
最初は複数枚タロットカードの候補があった。だが、その中でサトラボさんが技術的に作れそうな2枚を選んだところ、愚者が「新しいチャレンジ」、スターが「上手くいく」という意味を持っていたため、組み合わせ的にも良いとの事で、制作に至ったそうだ。
他のカードも作っているかを聞いてみた。
「タロットカードは この愚者とスターの組み合わせで お腹いっぱいになってしまってて笑。また作りたいカードが出てきたらその時は頑張りたいと思います」(サトラボさん)。
ちなみにサトラボさんは他にも木製ブローチを作っている。
「私はとても手が遅いので、基本1日1ブローチな感じですが、タロットカードは1日では完成しませんでした」(サトラボさん)。
確かにこれを1日で完成できたら驚異的だ。本当に素晴らしい作品は、やはりある程度の時間はかかるということなのだろう。
■パーツがキレイにはまった時は思わず「ニヤリ」
制作工程はざっくり言うとこんな感じ。
「絵を描く→色別のパターン(型紙のようなもの、しかし型紙ではありません)をつくる→大きな板に色を塗る→パーツ別に板を切る→はめ込む→ピンを付けて完成」(サトラボさん)。
難しい部分はどういうところなのか。
「普段作っているブローチに比べて、パーツ数がとても多くサイズも小さめで、更に細すぎる所(洋服の模様)は筆で書き込みなので、老眼鏡+拡大鏡のダブル使いで、目を酷使しながら作っています笑」(サトラボさん)。
そこまでしていたとは…。お体を大切に。また、こんなアクシデントが起きることも。
「小さなパーツをピンセットで弾いてしまった時は、ずっと探しています」
これは細かい作業にあるあるのエピソードだ。逆に楽しい部分やこだわりも伺った。
「楽しいのはキレイにはまった時。ニヤッてなります。こだわりは、題材となるモチーフがあるものは、なるべく正確にと心がけています」(サトラボさん)。
確かにこのタロットブローチ、正確性はかなりのものに見える。そのこだわりのおかげで、このクオリティが生み出されているのだ。
最後に、サトラボさんが思う、木製ブローチ作りの醍醐味を伺った。
「出来たものを見て欲しくてSNSに投稿して、見てくれた方から反応をもらえると、とても嬉しくて益々やる気が出てきます。直接反応が見られる対面販売も好きです」(サトラボさん)。
タロットカード好きやミニチュア好きにはたまらない、今回の木製タロットブローチ。これだけでも物凄いが、もし全てのカードが集まったら、それは圧巻の光景だろう。これからもサトラボさんのペースで、こだわりのブローチ作りに励んでいってほしいと願う。
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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ)