笠井信輔アナ、心無い手紙が届いた過去告白 「私の家族は死んだのになぜ…」
悪性リンパ腫を経験した笠井信輔アナ。ファンからの嬉しい手紙、同じ病気で家族を亡くした人からの心無い手紙を明かす。
フリーアナウンサー・笠井信輔が7日、自身のインスタグラムを更新。ファンからの手紙を紹介した。
■同じ病気で家族亡くすも…
笠井アナは6日、毎日新聞とRKB毎日放送が主催しているセミナー「九州文化塾」に講師として参加。悪性リンパ腫を患って抗がん剤治療を受けるなど、約4カ月半に及んだ闘病生活について語ったという。
すると帰りに、聴講していた女性から手紙をもらった。「ご主人が、私と同じ『びまん性大細胞型B細胞リンパ腫』に罹患して、残念ながらお亡くなりになったというお手紙でした」と説明。
「その悲しみに暮れている最中、私が同じ病気を公表したことで私のことを気にかけてくださり、完全寛解を亡くなったご主人代わりにとても喜んでくださる内容」で、胸が熱くなったと記した。
■「なぜあなたは生きてるんですか?」
一方で、じつは「私の家族は同じ病気で死んだのに、なぜあなたは生きているんですか?」といった手紙が届くこともあると告白する。
「申し訳なさとともに、ある種、共感するのは、私も抗がん剤治療中は、がんを乗り越えた人たちをただただ羨ましく、ときには妬みの感情を感じていた時期があったからです。確かに患者本人が1番苦しいのですが、寄り添っている家族も本当にきつくつらい日々を送っています」。
そういったこともあるため、セミナーで出会った女性のように「肉親を亡くしても私の生還も喜んでくださる」人がいると嬉しいと明かした。
■笠井アナに励まされたファンも
さらに、このセミナー後にレストランで食事していると、偶然にも「私、笠井さんと同じがん、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫なんです。笠井さんが乗り越えられたことを励みに頑張ってきました」という女性が。寛解したと教えてもらい、2人で笑顔で喜び合ったという。
そんな1日を振り返った上で、笠井アナは最後にこうつづった。
「同じがんでも、生還できる人と亡くなる方がいます その境界線は一体どこで引かれるんでしょうか? ステージ4の私は、なぜ命を返していただけたんだろうかと 医学と薬の進化を強く感じている中で、なぜ無念にも天国に召される方がいるのだろうかと よかった、と、申し訳ない ふたつの気持ちの狭間で1人でも多くの方が、がんを乗り越えることができればと願うのです」。