ツイッターが『X』になった印象は? 「良くなった」はわずか2%
サービス名も『X』に変更され、愛された「青い鳥」も消えた旧・ツイッター。世間の評価は…。
スペースX社などを率いる実業家のイーロン・マスク氏による買収以降、混乱が続いているツイッター(現・X)。
ツイート(英語で「さえずり」の意)のシンボルとしてユーザーに愛され続けた「青い鳥」も姿を消し、アプリ名も『X』に変更された。
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■「青い鳥」も消える
サンフランシスコにあるツイッター本社からも、旧ロゴや青い鳥マークが撤去され、巨大な『X』の電飾看板が設置。しかし、住民からの苦情により、条例違反として早々に撤去されている。
ユーザーの気持ちを踏みにじるような改変の連続だが、「テキスト中心である程度匿名性もあるSNS」で代替となるサービスが限られることもあり、ユーザーの大量離脱は起きていないようだ。
しかし、世間はどのような印象を抱いているのだろうか。
■「良くなった」2.1%
Sirabee編集部が、7月31日〜8月2日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「ツイッターがXになった印象」について調査したところ、「良くなった」と答えた人はわずか2.1%だった。
一方、「悪くなった」との回答は過半数の52.5%。「どちらでもない」は45.4%となった。
ここまでのところを見ると、改変は「うまくいっていない」という印象が強い。
ユーザー離れが起きていないのは、代替の大本命と目されたmeta社のSNS『Threads(スレッズ)』が、インスタグラムに近い実名型サービスで、ツイッターの空気感がないなど「敵失」による可能性も。
■女性の憤りが顕著
今回の調査結果を男女別で検証してみると、いずれも印象は良くないものの、とくに女性の嫌悪感が目立つ。女性で「良くなった」と答えた人は、わずか0.6%。「悪くなった」は55.8%となっている。
今後もこれまでのような混乱が続くようであれば、ファンの気持ちが冷め続けていきそうなツイッター(現・X)。競合SNSの大チャンスはしばらく続きそうだ。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)