青森県八戸市で食べた「ほや」が忘れられない美味しさ 嫌いなイメージが覆ったその味とは

ほや嫌いだった記者をほやマニアにしてしまった青森県のほや、その感動的美味しさとは?

2023/08/03 05:30

三陸地方や青森県では、普通に食卓にあがる「ほや」。海のパイナップルとも呼ばれさまざまな調理法のある海産物だが、普段からほやを食べる地域以外の人は、苦手だということも多い。

記者もほや独特のえぐみが苦手で、いままでは敬遠していた食材でもあるのだが、最近八戸市に行ったときに食べたほやが驚くほど美味しく、それからほやが好物になってしまった。


画像をもっと見る

■ほやの美味しさを教えてくれたのは…

そんなほやの美味しさを教えてくれたのは、八戸せんべい汁研究所の所長・木村 聡氏。木村氏は八戸を知り尽くした人物で、ほやが苦手な記者でも絶対にほやが好きになる良いお店を教えてくれたのだ。

木村氏に連れて行っていただいた寿司店「わらじ」で提供された生のほやは、とれたてを剥いてそのまま出される。恐る恐る食べてみると、いつも感じていたえぐみがまったく無く、フルーティーな後味すら感じさせる、さわやかな味わいだったのである。

関連記事:隠し味が決め手! ミツカン公式「やみつき納豆ごはん」は美味しくて箸が止まらない…

■濃厚な旨味がたまらない「ばくらい」

さらにほやとこのわた(なまこの腸)を塩辛にした「ばくらい」は、生のほやと違い濃厚な旨味がたまらない。一般的にはお酒のお供として食されるのだが、ご飯と合わせても間違いなくウマいだろう。

ばくらいの軍艦巻きは、回転寿司などでもよくある塩辛の軍艦に比べて味が濃すぎないため、寿司のネタとしてもばっちり。うにとタメを張れる美味しさである。


関連記事:天下一品、「こってりMAX」のスープに衝撃走る… “あるもの”を入れるとパワーアップ

■ほやの塩辛を集めてみた

ほやの塩辛はJR陸奥湊駅前の八戸市魚菜小売市場ではミニサイズで販売しているが、こちらもまた美味しかった。ばくらいに比べ安価なので、お土産にも良いかもしれない。

あまりにほやの塩辛が美味しすぎたので、3つほやの塩辛を集めて東京に持ち帰った。


関連記事:スシロー、「回転寿司テロ」の裏で夢中になる人続出 “最強軍艦”が激ウマだった…

■どれも美味しい…。

一つ目は八戸が誇る日本最大級の朝市・舘鼻岸壁朝市で見つけた、八戸のタコ漁師・第八幸運丸が販売していたほやの塩辛。手作り感があるだけでなく、新鮮なほやをすぐに加工し塩辛にしているため生臭さは一切なく、寿司店で食べた生ほやと同様にフレッシュな味わいでめちゃくちゃウマい。

二つ目は、五所川原市のショッピングセンター・エルムで見かけた、風間浦村で加工されている駒嶺商店のほや塩辛。木村氏いわく風間浦村は北海道にも近いため鮮度のいいほやが手に入りやすいとのことで、その味も絶品。こちらは旨味調味料が足されているため、塩のみの味付けよりもさらに食べやすい。ほや初心者にも勧められる、ほやビギナー向け塩辛である。

三つ目は、岩手県のスーパーで見かけた岩手県の魚介類加工会社・嵯峨商店のほやの塩辛。こちらは第八幸運丸と同じくシンプルな味付けで、味はかなり似ている。


関連記事:ミツカン公式の納豆アイスが驚きの味 「これは勇気がいる」の声もあるが…

■筋子納豆に負けない!「ほや筋子」

ほやの塩辛はどれも美味しくそのまま食べても良いのだが、ぜひほやビギナーにお勧めしたいのが、津軽民ならみんな大好き「筋子」と合わせた「ほや筋子」。太宰治の好物として筋子と納豆を合わせた「筋子納豆」がひそかに人気を集めているが、ほやと筋子の相性も負けず劣らず素晴らしい。濃厚な筋子にフレッシュな風味をほやが与えてくれるので、味のバランスがとても良くなるのだ。

南部地方の八戸市名産のほやと、津軽地方で人気の筋子を合わせた「ほや筋子」、青森の美味しさを存分に味わえるので、ぜひ試してほしい。


関連記事:かまいたち、興味を抱いたチョコレートを食べ比べ 絶賛したのは青森の…

■美味しいほやはどうアレンジしてもうまい

また、それ以外にもほや塩辛と納豆を合わせた「ほや納豆」は、ほやの食感と納豆が絶妙でなかなかの味。

ほや塩辛とめんつゆ、大根おろしをあえてそうめんにぶっかけた「ほやそうめん」も、ほやの旨味と香りが麺に移って美味しい。新鮮なほやはどんな食べ方をしても美味しいのかも!? 食わず嫌いや美味しくないほやを食べてしまい微妙に思っている人も、美味しい八戸のほやをぜひ一度試してほしい。

・合わせて読みたい→隠し味が決め手! ミツカン公式「やみつき納豆ごはん」は美味しくて箸が止まらない…

(取材・文/Sirabee 編集部・熊田熊男

【Amazonセール情報】ココからチェック!