妊婦が検診30分後に自宅出産 「陣痛が始まっていたのに家に帰された」
陣痛が始まっていたのに、入院を許可してもらえずそのまま帰宅…。自力で出産した女性が、壮絶な経験を振り返った。
病院で状態を確認してもらったが家に帰るよう促され、従った女性。その直後に自宅で出産するはめになっていたことを、『People』などアメリカのメディアが伝えた。
■検診を受けた妊婦
今年6月、アメリカ・カリフォルニア州で暮らす妊娠37週の女性が、病院で検診を受けた。内診によると、すでに子宮口が5センチ開いていることが明らかになったという。
7~9分間隔で陣痛が起こっており、痛みは1分以上続くようになっていたが、そのまま入院するよう促されることはなかった。それどころか家に帰るようプレッシャーを与えられ、女性は不安を抱えたまま病院を出たそうだ。
■自宅で女児を出産
女性はその後も痛みが続き、「もう止まらない」という感覚に襲われた。「このまま家で産むしかない」と腹を決めて赤ちゃんを出産したのは、検診からわずか30分後のことだった。
専門家がいない自宅での出産から約1ヶ月がたち、他の妊婦が同じ経験をしないことを願う女性が、経緯を公表。「あのような出産になったことに憤りを感じますが、娘が無事で何よりでした」「もっとひどい結果になった可能性もあったはず」と話している。
■病院側は釈明も…
出産が近い女性を自宅に帰らせた病院の代表者はメディアの取材に応じ、「予期せぬタイミングで出産する女性がたまにおられます」「ですが当院は、患者さまの安全を最優先しています」と釈明した。
また「患者様たちの懸念にはしっかり耳を傾け、対応し、必要があれば謝罪もしております」と説明もし、帰宅に不安を感じる妊婦には病院に残る選択肢を提案していると述べている。
ただ、女性が「このまま病院にいたい」と伝えてあったかについては、分かっていない。
■事前に希望を伝えておく手も
日本でも、お腹が痛くなって病院に駆け込んだ妊婦が、家に帰されるケースは珍しくない。その後は、入院を許可される瞬間まで不安な気持ちと痛みに必死に耐えることになる。
「病院が自宅から遠い」「前回のお産が早かった」といった事情がある人は、事前に病院スタッフに相談し、陣痛が始まった後は移動を避けたいと伝えておくと安心だ。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)