母を亡くした幼稚園児が卒園式でスピーチ 愛情と感謝に満ちた言葉に父親は感無量

新しい幼稚園で多くのことを学んだ男の子。卒園を記念するスピーチには、周囲に対する感謝の言葉が溢れていた。

幼稚園・庭

突然の火災で大好きだった母親を亡くし、転園も経験。悲しみを乗り越えグンと成長した男の子の素晴らしいスピーチについて、『Good Morning America』などが伝えた。


関連記事:女児の作文から捜査が始まり母親が逮捕 「パパとママがケンカして…」

■悲劇を乗り越え転園も

アメリカ・ミシガン州で暮らすジャクソン・カーターくん(6)は、昨年7月に発生したアパート火災で大好きだった母親を失い、その数週後には幼稚園の転園を経験した。

幸にも素晴らしい先生や友達に恵まれ、傷ついていたジャクソンくんの心は徐々に癒えたという。

そんなジャクソンくんが卒園するにあたり、先生は「ぜひ式でスピーチを披露してほしい」と依頼。引き受けたジャクソンくんは祖母に相談し、協力してもらいながらスピーチを準備した。

関連記事:前例のない地で野生の熊が男性を襲い殺す 隣人の救援も間に合わず

■スピーチで明かした達成感

卒園の日、ジャクソンくんは転園したばかりの頃を振り返りながら、「あの頃の僕は、ママを1ヶ月前に亡くしたばかり…」「まだ5歳の男の子でした」とスピーチを始めた。

そして「でも僕は他の子たちと遊ぶことを学び、本の読み方を学習し、質問の仕方や答え方も習得しました」「正しい文法や、タブレットの使い方も覚えたのです」「悲しいときは、先生が『あなたなら大丈夫』と言ってくれました」と振り返った。


関連記事:つるの剛士、息子からの父の日プレゼントにツッコミ 「それママやん!」

■溢れる感謝の気持ち

ジャクソンくんは、自分の養育にかかわってくれる祖父母4人に対しても感謝し、愛情深い父親については「最高のパパだよ」「パパのことが大好きです」と語った。

さらに「このスピーチ、抜群だった成績や園でもらった賞のすべて、そしてこの卒業も、ママに捧げます」「ママ、これからもママのことが大好きだからね。会えなくてとても寂しいよ」「でも心の中で、ママはずっと僕と一緒だね」と声を振り絞った。


関連記事:近藤千尋、ジャンポケ太田博久と愛娘のサプライズに感激 「母にしてくれてありがとう」

■「言葉を失った」という父親

卒園式の日に初めてスピーチを聞いた父親は、「衝撃を受けて声も出ませんでした」「すべてが息子の本心だったのでしょう」「素晴らしいスピーチでした」とコメントしている。

家では、今もたびたび母親の話をするというジャクソンくん。幼くして悲しい経験をしたが元気に園生活を終えたことを、天国の母親も嬉しく思っているに違いない。

・合わせて読みたい→女児の作文から捜査が始まり母親が逮捕 「パパとママがケンカして…」

(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

母を亡くした幼稚園児が卒園式でスピーチ 愛情と感謝に満ちた言葉に父親は感無量【Amazonでチェック】