日本人の約6割、スヌーピーの「漫画名」勘違いしていた 当然『スヌーピー』と思いきや…
世界中で愛されているスヌーピーだが、なんと日本人の半数以上が「登場作品の名前」を勘違いしていることが判明。じつは『スヌーピー』ではなく…。
漫画『名探偵コナン』や『ジョジョの奇妙な冒険』といったように、タイトルに主人公の名前や愛称が使用される作品は多数。しかしときには、そうした先入観から来る勘違いも起こり得る。
今回は、日本人の約6割が「世界一有名な犬のキャラクター」が出てくる作品名を勘違いしていた事実に注目したい。
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■スヌーピーが出てくる「漫画タイトル」といえば…
世界一有名なネズミキャラクターといえばミッキーマウス。次いで、日本が誇るピカチュウと相場が決まっている。そして「世界一有名な犬キャラクター」といえば、スヌーピー1択といって差し支えないだろう。
ピカチュウが登場するゲーム作品のタイトルはご存知『ポケットモンスター』である。しかし読者諸君は、スヌーピーが登場する「漫画作品のタイトル」を知っているだろうか…?
■約6割が「間違えていた」
今回注目したいのは、全国の10〜60代男女868名を対象として実施した、アンケート調査の結果。
同調査にて「チャーリー・ブラウンが登場する漫画のタイトルは『スヌーピー』だと思う?」という設問を用意したところ、全体の57.8%が「そう思う」と回答していたのだ。
誤解されがちだが、同作品のタイトルは『ピーナッツ』が正解であり、且つ主人公はスヌーピーでなく、飼い主のチャーリー・ブラウンである。
なお、年代別の回答を見ると、いずれの世代でも過半数が「漫画タイトルは『スヌーピー』」と認識していることが判明。いくら誤解されがちとはいえ、これは流石に「誤解され過ぎ」ではないだろうか…。
そこで今回は、タイトル誤解の傾向・背景について、同作の日本国内での版権を有する「株式会社ソニー・クリエイティブプロダクツ」(SCP)に詳しい話を聞いてみることに。その結果、思わず納得してしまう様々な事実が明らかになったのだ。
■「日米の違い」に全力で納得…
今回の取材に当たり、記者が真っ先に疑問を感じたのが、東京町田市にある美術館「スヌーピーミュージアム」の存在である。なぜ同館は「ピーナッツミュージアム」にならなかったのだろうか…。
こちらの疑問について、SCP担当者は「日本ではキャラクターとしての『スヌーピー』の認知度が高いため、分かりやすさを優先して『スヌーピーミュージアム』としました」と回答。
「スヌーピーが『ピーナッツ』という作品に登場するキャラクターであることをご存知なかったり、『作品に登場するキャラクターをスヌーピーしか知らなかった』という方にも足を運んで頂き、『ピーナッツ』そのものについて当館で理解を深め、さらに好きになって頂くきっかけとなればと考えています」と、同館のスタンスについて説明してくれたのだ。
『ピーナッツ』というタイトルより『スヌーピー』というキャラクター名が広く認知されている背景について、SCPは「日本ならではの文化」が影響しているのでは、と指摘する。
担当者は「アメリカの新聞連載コミックとしてスタートした作品ですので、アメリカ国内では『ピーナッツ』としての認識は高いと思われます」と、本国での認知度について分析。
その上で「日本には独自のキャラクター文化があり、商品化も活発に行なわれてきました」「そのため、キャラクターグッズが『スヌーピー』との最初の接点となった方がとても多く、コミックそのものよりもキャラクターとしての『スヌーピー』の認知度が高くなっていると思われます」と、見解をコメントしてくれたのだ。
■ちょうどタイムリーな企画展が…!
そうした背景もあって「『ピーナッツ』の認知度が低い」という今回の結果は、SCP側にとっても概ね想定通り。
しかし、年代ごとの回答傾向が意外な結果となったようで、「30代の方が最も『ピーナッツ』をご認識頂いていることに新鮮な驚きがありました。日本に『ピーナッツ』が上陸してから55年ほど経ちますので、より年齢の高い方の方が長く作品に触れるチャンスがあったと仮定すると、50代〜60代の方々の方が、認知度は高いのでは?と考えておりました」とのコメントが得られたのだ。
なお、設問文には「チャーリー・ブラウン」が登場するが、回答者の中には「スヌーピーは知っているが、チャーリー・ブラウンは知らない」という人物も、ひょっとしたら存在したかもしれない…。
しかし安心してほしい。SCP担当者は「他のキャラクターが存在することを認識頂いていると信じたいところですが、中には本当に『スヌーピー』しかご存知ない方もいらっしゃったかもしれない、とも思っています。 ぜひ『スヌーピーミュージアム』に足をお運び頂き、『ピーナッツ・ギャング』に出会って頂きたいです」と、笑顔のコメントを寄せてくれたのだ。
同館では15日から来年1月8日にかけて、リニューアル前最後の企画展「今こそ、ルーシー!」LUCY IS HEREを開催中。これを機に、スヌーピーと魅力あふれる仲間たちへの理解を深めてみてほしい。
【施設詳細】
「スヌーピーミュージアム」
東京都町田市鶴間 3-1-4
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
対象:全国10代~60代男女868名 (有効回答数)