稚内に出現したローソン、最寄り店舗の距離に耳を疑う… 市民は「もうこれ革命だろ」
見慣れたデザインなはずのローソンの看板。しかし、なぜかこの看板に対して「革命的」と、驚きの声が多数上がっているのだ。
我々の生活を支えてくれるコンビニエンスストア。非常に便利な存在である反面、存在することが「当たり前」に感じられている人も少なくないだろう。
しかし現在ツイッター上では、なぜかローソンの看板に対して「革命的」と、喜びの声が多数寄せられているのだ。
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■お馴染みの看板、のはずだが…
今回注目したいのは、神奈川県・横浜市から北海道・稚内市へ移住し、会社員として働く傍らで趣味として日本最北端の生活を投稿しているツイッターユーザー・しろまる最北日記さんが投稿した1件のツイート。
こちらの投稿には「8月1日(火)オープン」と記されたローソンの看板の写真が添えられ、本文には「1週間後、稚内に大革命が起こります」と、意味深なフレーズが綴られていたのだ。
■市民は「マジの革命」
ローソンがオープンするだけで、何を大げさな…と感じた人も少なくないと思うが、こちらのツイートは投稿から2日足らずで1.5万件以上ものRTを記録するほど話題に。
事情を知っていると思われるツイッターユーザーからは「配送をどうするのか気になる…」「これはマジの革命ですね」「セコマの大群の中、殴り込みをかけるローソンが勇ましすぎる」「ここまで来ると、セイコーマートしかないから本当に助かる」「日本最北端のローソンか!」といった具合に、驚きと称賛が入り混じった声が多数寄せられていたのだ。
そこで稚内に精通したツイート投稿主・しろまる最北日記さんに話を聞くと、「稚内は長いことセイコーマートの一強だったので、今回のローソン出店はまさに文字通り『革命』だと思い、このような投稿へと至りました」「ちなみに、今回ローソンが出店する場所はいずれも駅や繁華街から遠く、観光客よりも地元住民に寄り添った立地となっています」とのコメントが。
さらに「個人的な意見としては、これを機に他の大手コンビニチェーンも稚内へ新規参入してほしいという気持ちがある反面、慣れ親しんだセイコーマート店舗の経営が立ち行かなくなるのではないか…という心配もあり、複雑な心境です」と、地元民ならではの胸中を語ってくれたのだ。
前出のツイートには「ついに稚内にローソンが!」という道民による共感の声と、「稚内にはローソンが無かったのか!」という道外の人々からの驚きの声が多数寄せられており、しろまる最北日記さんは「いずれにせよ、稚内という土地の特異性が少しでも分かっていただけたのなら幸いです」とも振り返っていた。
続いては、ローソンを運営する「株式会社ローソン」に詳しい話を聞いてみることに。すると、衝撃的な事実が明らかになったのだ…。
■「一番近いローソン」からの距離に驚き…
来たる8月1日、稚内市内に「ローソン稚内栄五丁目店」と「ローソン稚内こまどり五丁目店」の2店舗が同時オープン。
ローソンは「かねてより稚内市への出店を検討して参りましたが、配送拠点(旭川)から距離が遠いことから実現できませんでした」と前置きしつつ、「今回、店舗の在庫保管スペースの拡大や、現地の店内でお弁当やサンドイッチなどの商品製造ができる『まちかど厨房』を導入することで安定して商品の供給が可能となり、出店いたしました」と、出店までの経緯について説明している。
なお、新規オープンとなる「ローソン稚内栄五丁目店」に最も近い店舗は、2023年7月25日時点では紋別郡の「ローソン紋別雄武町店」で、距離にして約160kmも離れていることが判明。
まさに「革命的」な出店を直前に控えたローソンからは、「からあげクンやスイーツなどのローソンオリジナル商品や、Loppiを通じたチケット販売などさまざまなサービスをご提供し、稚内をはじめとした宗谷地方のお客様の利便性向上に貢献したいと考えております」とのコメントも得られたのだ。
また、8月末には稚内市に3店舗目のオープンが決定しているとのこと。いずれの店舗も「待望のローソン」として、地元民に大歓迎されることだろう。