「オス」と思われていたゴリラが赤ちゃんを出産 動物園の飼育員も仰天
動物園の人気者であるゴリラが、世間を賑わせている。オスだと思われていたニシローランドゴリラが、このたび元気な赤ちゃんを出産したのだ。
動物たちの愛くるしい表情は、老若男女を問わず笑顔にさせる。そんな動物たちに出会える動物園で、あるゴリラが話題を集めていることを、アメリカの『People』や『CNN』が伝えた。
■1頭のゴリラが話題に
アメリカ・オハイオ州コロンバス市内にあるコロンバス動物園・水族館は1927年に開園し、現在では600種類以上、1万匹以上の動物を飼育している。
そんな動物園で長年飼育されているニシローランドゴリラは、多くの人々を魅了してきた。そんなゴリラの輪に2019年に仲間として加わった現在8歳になるサリーが、話題を集めている。
■「ビックリなご報告」
サリーは以前いた施設から「オス」と教えられたことから、スタッフたちはそれを信じ、園内の看板にも「オス」と表記していたという。
ところが20日の早朝に出勤した飼育員が、サリーが生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしている姿を発見し、コロンバス動物園に衝撃が走った。
そして先日、Facebookに「今回はビックリなご報告があります」と投稿。「オスだと思われていたゴリラが、じつはメスだったことが判明しました。さらになんと、その子がこのたび赤ちゃんを出産したのです!」と報告したのだった。
■赤ちゃんゴリラは集団に適応
コロンバス動物園によると、母子ともに健康で、サリーは赤ちゃんの面倒をよく見ているそうだ。他のゴリラたちも赤ちゃんを受け入れ、集団社会にうまく適応しているという。
また親子の絆を深めるため、獣医師や飼育員たちはまだ赤ちゃんに接近していないものの、近々に健康診断に加え、父親を特定するためのDNA検査も実施する予定だ。
■メスは妊娠の区別が困難
8歳ごろまでの若いゴリラは通常、オスメスともに似た体格なうえ、生殖器が小さく目立たないことから、性別を判断するのが難しいと言われている。
さらにオスの特徴とされる大きな体と銀色の背中、頭の突起が現れるのは12歳前後。メスは8~10歳で性的に成熟するものの、日常生活でお腹が大きく膨れることがよくあるため、妊娠を区別するのが困難だという。
そのため今回のような、ゴリラのオスとメスの判断を誤るケースは他の動物園でもたびたび発生しており、都度、園内の飼育員たちを驚かせているようだ。
■「オス」と思われたゴリラが出産
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)