親になりすますアカウントに恐怖した母親が注意喚起 「SNSに子供の写真あげないで」
わが子の「とっておきの1枚」を見てほしいという親は多い。しかしSNSに子供の様子を投稿する際は、最大限の注意が必要だ。
近年、幼い子供を対象とした性犯罪は増加する一方だ。SNSやオンラインゲームで、大人たちと簡単に知り合えるのも一因となっている。
恐怖の体験をしたという母親の注意喚起が世間の注目を集めていることを、アメリカの『NEW YORK POST』やイギリスの『The Sun』が報じた。
■子供の写真で一躍有名に
ノース・カロライナ州に住むカタリーナ・ストロードさん(25)はかつて、SNSのフォロワー数が4万人を超えるインフルエンサーだった。
現在4歳になる娘と3歳の息子が誕生して以来、たびたびふたりの成長の様子をInstagramやTikTokに投稿していた。
それが世間から「かわいい!」「癒やされる」と注目を集め、家族や友人だけでなく、見知らぬ人たちからのフォロワーも増えていった。
■「これ、あなたのお子さん?」
フォロワー数が増えた嬉しさもあり、当時カタリーナさんは「少しでもみんなが楽しんでくれたら」と、あまり深く考えずに写真や動画を投稿していたという。
子供たちが公園や自宅で遊んでいる様子から、ビーチに行った際の水着姿まで、さまざまなシーンを毎日のように投稿した。
しかし昨年のある日、ママ友から「これ、あなたのお子さんじゃない?」とTikTokのアカウントを見せられ、彼女は驚きと恐怖で凍りついてしまった。
■成りすましが判明
そこには、カタリーナさんの子供たちが複数アップされていた。見知らぬ人物がカタリーナさんが投稿した写真や動画を保存し、あたかも自分が親であるかのようになりすましたアカウントを作成していたのだった。
「そんなことをする人がいるとは、全く想像していませんでした」と明かすカタリーナさん。夫に相談し、ふたりはすぐにSNSアカウントから子供たちが映っている投稿をすべて削除したという。
■75%以上の親が子供の画像を公開
あるセキュリティ会社の調査によると、75%以上の親が「SNSで子供の顔を公開したことがある」と回答。そのうち80%が「フォロワーの中には一度も会ったことがない人がいる」と答えた。
さらに近年では、AIで作成された子供が性行為に及ぶ画像や映像が出回る事態も増えている。
児童の性的虐待に関するデータをウェブからブロックするシステムですら、画像が本物なのかAIによるフェイクなのかを判断することが困難になってきているという。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)