「最後の恋」と78歳男女が再婚 転校で引き裂かれた恋も高校卒業60周年同窓会で…
高校時代に1、2回デートを楽しんものの片方が転校。卒業後の同窓会では共に既婚者だった。そんな2人は「あの頃の気持ち」を忘れることはなく、80代を前にして再婚を決意した。
高校時代にはつきものの片思いや失恋の思い出。そして大好きだった相手が転校してしまったり、再会したときにはすでに誰かと結婚していたり、ということもある。
そんなタイミングの悪さを経験したアメリカのある男女が、80代も近づいた頃に同窓会で再会。想いが再燃し、婚約したことを『PEOPLE』『TODAY』などが紹介している。
■デートし始めたところで転校
話題のカップルは、アメリカ・カリフォルニア州出身の、トム・マクミーキンさんとナンシー・ギャンベルさん。ともに78歳だ。
ふたりの出会いはプラマス郡クインシー市の高校で15歳のときだった。1、2回はデートを楽しんだが、トムさんが半年ほど海外に暮らすことになり、交際に至ることもなく卒業。トムさんはフロリダ州に拠点を移していた。
■チャンスはもう来ない
しかし今年6月10日、クインシー市で高校の卒業60周年を記念した同窓会が開催され、トムさんはフロリダから飛行機に乗り参加した。
63年前の日々を思い出していた中、ナンシーさんがシングルであることを知り、トムさんは「もうこんなチャンスは来ない。これが最後の恋になる」と直感した。
思い切って彼女に声をかけ、「あの頃、君は本当に素敵なチアリーダーだった。遠くからいつも君のことを眺めていたんだ」と打ち明けたという。
■愛し、愛されてこそ幸せに
ナンシーさんは知らない誰かと結婚し、子供をなし、その後に何度同窓会が開かれても、常に「既婚」の身だった。だが意外にも、彼女の答えは「私もずっとあなたが好きだったわ」だった。
ふたりは合わせて7回もの結婚離婚を経験していた。その苦々しい経験から学んだのは「本当に愛し、愛される相手と一緒になってこそ人生は幸せになれる」ということだそうだ。
■空港に出迎えた途端にプロポーズ
ふたりは再会の日からみるみる恋愛感情を募らせ、そして今年の6月にめでたく婚約した。
フロリダの空港にナンシーさんを出迎えたトムさんは、待ちきれずその場で膝をついてプロポーズ。涙で抱擁というロマンチックな光景は、TikTokでも大きな話題になった。
「誰かを愛するのに年齢は関係ない。遅すぎるということはない」と話すトムさん。今年10月にカリフォルニア州で結婚式を挙げる予定だという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)