ボンカレー、史上最高に辛い「ネオ」が完全に異色の存在 あの優しき和服マダムはいずこへ…
優しさの権化・ボンカレーから「史上最高の辛さ」が登場。そうは言っても…と思っていたのだが…。
世界初の市販品レトルトカレーである「ボンカレー」。優しい味とゴロゴロの具材、そして微笑む和服マダム(女優・松山容子)パッケージに親しんでいた人も多いはず。そんなボンカレーが…こんな変貌を遂げてしまうなんて…。
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■ボンカレー=優しさの権化のはずだが…?
レトルトカレー界の「母」「優しさの権化」ともいえるボンカレー。辛口ですら「程よいスパイシーさ」と言われる優しい味わいが特徴的だ。
そんなボンカレーが「史上最大の辛さ」を誇る新商品を24日より発売するという。ちなみに、今まで一番辛かった「ボンカレー 大辛」よりも辛いとか。いやいや、ボンカレーですよ? そこまで辛いわけがないじゃない…と記者は勝手に邪推していた。
それがこの「ボンカレーネオ スパイシー 後引く辛さ 大辛」。真っ黒なパッケージが確かに大人向けだ。見た目だけは。
せっかくなので、現状最も辛いという「ボンカレー 大辛」と食べ比べてみることに。
■いざ食べてみたら…!?
左が「ボンカレーネオ スパイシー 後引く辛さ 大辛」(以下ネオ)、右が「ボンカレー 大辛」(以下ボンカレー)。
どっちかがすごく赤い! といったわかりやすい違いは見当たらない。強いて言うなら、ネオが230g、ボンカレーが180gと内容量に差があるため若干カレーエリアの広さに違いがあるかも。
まず既存商品であるボンカレーは口に入れてすぐに「おお、結構辛いぞ?」と感じ、ビリビリ系のしびれが広がっていく。たしかに辛いのだが、辛いのがそんなに強くない記者でも食べられるレベル。
しかし、ネオはいつもの優しいボンカレーの味。あれ…史上最高の辛さどこ行った? と思った次の瞬間、舌を刺すような痛みが襲いかかってくる。辛いを通り越して痛い。騙したな!? 和服マダムが突然ヘヴィメタの白塗りメイクで現れたくらいの衝撃だ。
ボンカレーはハバネロの辛さ、ネオは黒胡椒と赤唐辛子の辛さとのこと…確かにスプーンですくってみると、黒胡椒の粒がわかる。牛乳飲んでも口が痛い。
「所詮ボンカレーだよ? 史上最高の辛さって言ったって、たかが知れてるでしょ(笑)」とか思っていた自分を殴りたい。これは辛い物好きにプッシュできる完成度だ。
■にんにくもすごかった…
同じく24日からにんにくを推しまくった「ボンカレーネオ 焦がしにんにく やみつきスパイシー 辛口」「ボンカレーゴールド うま辛にんにく 辛口」の2種も登場。
焦がしにんにくはフライドガーリックの香ばしさが、うま辛にんにくはおろしにんにくのフレッシュな旨みが効いていて美味しい。こちらの辛さは「辛口」だが、辛いものが苦手な人でも食べられるレベルなのでご安心を。
ちなみに…レンジで温め、扉を開けた瞬間に「くっさ!」と声が漏れるレベルのニンニク臭が広がるので、絶対に会社で食べてはいけない。カレー食べる猛者は少数派だと思うが…。
3品とも、今までのボンカレーのイメージをいい意味で覆してくれる問題作。ボンカレー=子供も食べられる優しいカレー、と思っている人にこそ食べてみてほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・たつき あつこ)