佐藤輝明に「早く気づいて」 “打つ”ためにすべきことをOB・掛布雅之氏が指摘
阪神タイガースの後半戦に向け、佐藤輝明に奮起を促した掛布雅之氏。ファンからは「横田慎太郎さんのためにも」とエールが寄せられた。
■優勝に向け「打線が3点以上取れないと」
前半戦ラストの横浜DeNAベイスターズ戦と、中日ドラゴンズ戦について振り返った掛布氏。優勝に向けて後半戦を戦うために、「打線が3点以上取れないと、ちょっとキツいなと思いますよ」と話す。
その打線の中でも、あまり調子の上がらない佐藤輝明選手に言及。前半戦最後となった今月17日の中日戦では、約1ヶ月ぶりとなるホームランを放っており、「逆風の浜風をものともせずに右中間の最深部にホームランを放り込めるバッターは、阪神では佐藤しかいないんだよね」と話す。
■「アウトの内容が悪すぎる」
ただ、その後の2打席目以降について「アウトの内容が悪すぎる。あの1本のホームランが佐藤の状態を上げるホームランにはならないなと感じました」と振り返る。
自身が不調の際には、チームの勝利のためにランナーを進めるようなバッティングに徹するべきだとし、「佐藤はそういう状況判断がまったくできていなかった。まったく自分のバッティングしか考えていないんだよ」と厳しく指摘した。
■打つためには…
プロ1年目のシーズンから3年連続で2ケタ本塁打を記録しているのが、阪神では佐藤選手が3人目であることに触れ、「その自覚も、本人には持ってもらいたいんだよね。特別な選手ですよ。周りでいろんな雑音があると思う。でもその雑音を消すのは打つしかない」と語る。
続けて、「打つために何をしなきゃいけないの? 練習と言われる準備なんだよ。答えって簡単に見つかってくるんだよ。根っこの部分の答えって練習しかないわけ。その答えを、佐藤は早く気づいてもらいたい」と奮起を促した。