ウクライナが絶対に休戦協定・和平交渉を結んではいけない理由 戦闘開始からまもなく1年半

依然として戦闘が東部で続くウクライナ。今に来てウクライナの攻勢も勢いが鈍り、ロシアは粘りの戦いを続ける。しかし、休戦や停戦は絶対にできない。

ウクライナ

戦闘が開始されてもうすぐ1年半となるが、ロシア軍兵士の犠牲者が数万人とも指摘される中、事態打開に向けての動きは依然として何も見られない。そのような中、世界や日本の一部からは双方に休戦や停戦、和平交渉を求める声が広がっている。


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■停戦や休戦を求める声

市民や兵士を問わず、もうこれ以上犠牲者を出すな、もうこれ以上の悲しみや苦しいは要らない、そういった声が聞かれるのは自然なものと言えよう。誰だって戦争によって犠牲者が増えることは辛いはずだ。

しかし、筆者も犠牲者が増え続けることに悲しみや痛みを覚える一方、今ウクライナは休戦や停戦、和平交渉に絶対に応じてはならないと思う。

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■見せかけの停戦や休戦・和平に騙されるな

仮に、今ウクライナがロシアと戦争停止や和平に向けてロシアと交渉し、いずれかが実現すればどうなるだろうか。確かに戦闘はストップし、犠牲となる兵士は減り、ロシアからロケットやドローンが飛んでくることもなくなるかも知れない。

しかし、現状維持で戦闘ストップとなれば、ウクライナ領土に侵入し、今でもロシア軍が支配する地域はそのまま残るのだ。

それをウクライナがOKとしてしまえば、プーチン大統領の思う壷だ。いずれ勢いづいたロシアが再び他のウクライナ領土の支配に向け、軍事活動を再開する可能性は十分にあり、停戦や休戦、和平などはウクライナにとって何も良いことはないのだ。

また、それは中国を勢いづかせる。中国もウクライナが和平に今応じれば、民主主義国家は専制主義国家に負けたと自信を深め、いずれは台湾有事のハードルを下げることになりかねない。これは極めて危険な停戦や休戦、和平なのだ。

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(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中

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