ハードオフで「ジャンクじゃない」ジャンク品に遭遇 この正体は予想外すぎる…

ハードオフ店頭で遭遇したTシャツを思わず二度見。誰もが見覚えがあるも、驚いてしまうデザインが話題となっており…。

「もったいない」の精神は、我われ日本人が後世に紡いでいくべき美徳のひとつ。そんな崇高な精神を宿したリユース業界の代表格であるハードオフ店舗にて、思わず目を疑ってしまう商品が発見されたのだ…。

【関連記事】ハードオフで出会った33万円のゲーム 予想外すぎる正体に「家の床が抜ける」の声も…


画像をもっと見る

■このジャンク品、綺麗すぎる…?

今回まず注目したいのは、とあるツイッターユーザーが8日に投稿した1件のツイート。

「ハードオフ ジャンクTシャツ、先行販売!!」と記された投稿には、ハードオフ店頭に陳列されたTシャツの写真が添えられている。

ハードオフ

ツイート本文には「ジャンクTシャツ」とあるが、いずれのTシャツも非常に状態が良く、とても古着とは思えない。それもそのはずで、じつはこれらのTシャツはハードオフお馴染みの「ジャンク品」プライスカードをプリントした新品商品だったのだ。

関連記事:日本人の8割超、ハードオフとブックオフを誤解していた 意外すぎる関係性に驚き…

■ネットユーザーに馬鹿ウケ

ハードオフ

多くのハードオフヘビーユーザーは、こちらの白と緑を基調としたプライスカードを見ると、まるで「パブロフの犬」が如く、体が反応してしまうもの。

実際、こちらのツイートにも「何としてでも欲しい」「ジャンクT、かわいすぎる…」など称賛の声が相次いでおり、完成されたデザインと認めざるを得ないだろう。

しかし、いくらデザインに自信があるとはいえ、新品のTシャツに「ジャンク品」とプリントするセンスは、明らかに正気の沙汰ではない。

ハードオフ

そこで今回は、ハードオフを運営する「株式会社ハードオフコーポレーション」に詳しい話を聞いてみることに。すると、もはや「哲学の域」にまで達した、衝撃的な舞台裏が明らかになったのだ…。


関連記事:ハードオフで出会った33万円のゲーム 予想外すぎる正体に「家の床が抜ける」の声も…

■それにしてもこの社長、ノリノリである

ハードオフ

この他にも、様々なオリジナルグッズを展開しているハードオフ。これらの開発経緯について、担当者は「ほとんどのグッズが社長のインスピレーションにより製作されています。ジャンクTシャツは以前にも展開があり、2019年のモデルが最初になるかと思います」と説明している。

過去のモデルは今回とは異なり「黒い素材」を採用したもので、担当者は「ファンの方がご自作下さったデザインをお借りしました」「製作ロットは少なく、在庫が無くなったら終了、タイミングがあれば再生産、という形態でした」とも振り返っていた。

ハードオフ

今回の販売に際しては社長から「ジャンクプライスを模したTシャツなら、プライスカードそのものと同じ『白』が良いのでは」という意見があり、デザインが決定したそう。個人的にも「白」を採用したことで、「ハードオフのプライスカードを巨大化させて着ている」感が、より強まったように感じられる。

ハードオフ

ちなみに、前出のツイートを投稿したのは、何を隠そうハードオフコーポレーション代表取締役社長・山本太郎氏なのだ。この社長、完全にノリノリである。


関連記事:ハードオフで出会ったゲーム、アラサー世代を号泣させる 「エモさの塊」と話題に…

■「ジャンクTシャツ」でとんでもないミスが…

ハードオフ

ハードオフユーザーからすれば、まさに「親の顔より見た」プライスカード。しかし当初よりこちらのデザインを採用していたワケでなく、徐々に徐々に洗練されて、現在のデザインへ至ったという。

なおハードオフは以前、こちらの「ジャンク品」デザインに関して、とんでもない「やらかし」をしでかした経験が。

担当者は当時の様子について「(黒の)ジャンクTシャツ制作の際、プライスカードの横線が消えてしまう印刷ミスに、発売直前まで気付けなかったことがあります」と説明する。

ハードオフ

確かにこれは、並べてみると一目で分かる大きなミス…だが、転んでもタダでは起きないのがハードオフ。なんと、こちらのミスプリント商品に関しては「ジャンクTシャツのジャンク品」ということでプライスダウン販売し、見事乗り切ってしまったのだ。

担当者からの「ファンの方にも笑って頂き良かったのですが、当時はとても焦ったのを覚えています」とのコメントがじつに微笑ましい限りであった。

こうした細かいエピソード1つをとっても、ハードオフでは「もったいない」精神の極致「ものを最後まで大切に扱う」という考えを、何より大切にしていることが分かる。

Tシャツ、それはセンスを賭けた戦い…!【Amazon】

次ページ
■これを着て歩けば人気者に!?