強盗目的でネイルサロンに入るも客らに完全無視 未遂に終わった男が逃走
誰もが恐れ命令に従うと思いきや、完全にスルーされてしまった“強盗”。意外すぎる展開が注目を集めている。
店に入った男が「全員伏せろ!」と大声を張り上げたが、相手にされず…。あっけなく終わった強盗未遂事件に、多くの人が呆れた。詳しい経緯について、『New York Post』などアメリカのメディアが伝えている。
■店で男が金銭を要求
3日午後、アメリカ・ジョージア州にあるネイルサロンはいつもと変わりない様子だった。入り口のすぐそばに置かれた椅子には数名の女性客が座りくつろいでおり、いきなり店に入ってきた男を見て驚く人もいなかったという。
しかし男はいささか緊張した様子で、客たちを一瞥。片方の手をバッグで隠し、銃をバッグの下に隠し持っているように振る舞いながら、「お前ら、全員伏せろ」「金を全部出せ!」「ポケットの中を空にしろ」などと大声で客たちに命じた。
このときレジには男性がいたがそちらは全く焦らず、不思議そうな顔で男を眺めるのみ。「助けて」と叫ぶ人、金目の物を差し出す人もいなかった。
■スマホを1台奪ったが…
誰ひとりとして反応せず、怖がる人もいない。ある1人は男が背中を向けたタイミングで店から出ようとしたが、男に見つかり持っていたスマートフォンを奪い取られた。
その後も男は「金を出せ」と声を荒らげたが、客たちは視線を落として無視。男もこの反応に驚いたようで、呆然とした様子で店内を見回してから立ち去った。
この事件によるケガ人はゼロで、奪われたのはスマートフォン1台のみだったが、そちらはその後に発見・回収された。
■意外な展開に驚きの声
現地警察はただちに捜査を開始したが、男の身柄確保には至っていない。青い野球帽、サングラス、ジーンズ姿の男が車で逃走したことを複数メディアが報じているが、危機感を抱いている市民は少ないようだ。
SNSには「マジでカッコ悪すぎる」「これが事件と言えるのか」「逮捕しなくても良い気がするけど?」というコメントが多数書き込まれている。
あまりにも意外な形で終わったこの事件。何ひとつ奪えなかったとはいえ、強盗未遂事件を起こした男は警察に追われる身になった。
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(取材・文/Sirabee 編集部・マローン 小原)