田中将大が苦しむ理由は… 宮本慎也氏が分析「24勝0敗はもう無理」
宮本慎也氏が苦しんでいる様子の田中将大投手を分析。楽天が浮上してこない理由も解説。
元東京ヤクルトスワローズの宮本慎也氏がレギュラー出演するYouTubeチャンネル「野球いっかん!」で、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手について語った。
■田中投手が苦しむ
田中投手が7月9日終了時点で「4勝5敗防御率4.60」と苦しんでいる理由について質問された宮本氏は、「全部が全部見ていないからあれなんですけど」と前置き。
そのうえで「過去6試合、資料を見たんですけど、クオリティスタート(先発投手が6回を3失点以内に抑える)が6試合中3試合あるんですよ。これは、全然ダメかというと、そうではない。抑えている試合があるから」と話した。
■球威で圧倒するのは厳しい?
田中投手の現状に宮本氏は「開幕当初から見ていて思うのは、もう球威で圧倒するのは厳しくなってきたなと。でもそのほかの球種であったり、いろいろ投げられるんで目先を変えたりとか、配球とかっていうので、抑えていくピッチャーに今、たぶん移行していってるんだと思う」と分析する。
続けて「前はまっすぐとスライダー、スプリットと3球種でバンバン行くみたいな。 それが厳しくなったんで、 コーナーをついたりとかいろんなもう含めて、勝負していってると思うんですね」と解説。
そして「そうなると甘くなると、もう打たれちゃうわけです。だからその日のコントロールの精度、審判の相性もあるだろうし、意識しなくてもコーナーや低めに行く日は抑えられます。 でもちょっと高くなってきました、中に入ってきましたとなると、 これはちょっとバッターが落ち損じなくなってきてるんだろうなっていうのが正直な印象」と話した。
■「まだ活躍できる」
宮本氏は「一緒にオリンピックに行っているし、まだまだがんばってほしい」とエールを送り、「技巧派に転向しようとしているのでは」と指摘する。
スタッフから「まだ活躍できる?」と質問されると「まだできると思いますよ。求める場所ですよ。24勝0敗はもう無理ですよ。本人もよくわかっている」と分析した。
田中投手は11日の日本ハム戦に登板し7回を9安打2失点で5勝目を挙げている。この試合で同投手はキャリア初の「0奪三振」。宮本氏の解説が的中した形となった。
■楽天不調の要因にも言及
その後、話は田中投手が所属するイーグルスに。宮本氏は石井一久監督の采配について質問されると「若い選手でこれはと思う子を我慢して使ったほうがいい」「若手は我慢しないと育たない部分がある」とアドバイスする。
さらに「楽天が浮上しない理由」には「外国人選手がまったく当たらない」「補強した選手が歳をとってきている。優勝するチャンスの年に勝ちきれなかった部分がある。今、しわ寄せが来ている」と話していた。