その薬、間違った飲み方してるかも…　1割以上の人が「知らなかった」と判明

例え知らない単語であったとしても「漢字の組み合わせ」から、ある程度の意味を推測できるのが漢字の利点。しかし、ときにはその推測が「思わぬ勘違い」を生んでしまうケースも珍しくなく…。

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■「食間」のタイミング、分かる？

今回まず注目したいのは、全国の10〜60代の男女1,000名を対象に実施した「食間」に関する意識調査アンケートの結果。

「食間の意味」について尋ねたところ、全体の87.5%が「食事と食事の間」、残る12.5％が「食事の途中」と回答していたのだ。年代別の回答を見ると、10〜30代が最も「食事の途中」と選択した割合が大きい。

性別で回答傾向も異なっており、「食間は食事の途中」と回答した男性が16.8%なのに対し、女性はちょうど半分の8.4%であった。

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■「食前」「食後」の印象が原因か

ちなみに「食間」が指すタイミングは「食事と食事の間」であり、全体の約9割が正答となった。しかし、今回のような「2択形式」でなかった場合、より多くの人が食間の意味を誤解している結果となった気もする。

薬ごとに飲むタイミングは異なるが、やはり「薬を飲むタイミング」と聞いて多くの人が「食後」を連想することだろう。そして「食後」と対になる「食前」も、その字面から「食事の前に飲む」ことが容易に想像できる。

「食前」と「食前」はそれぞれ「1回の食事」を起点としているため、「食間」と聞いて「食前と食後の間＝（1回の）食事の途中」のタイミングに結びつけて認識していた人も多いのではないだろうか。

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■「食間の詳細」を調べると…

食間については「中外製薬株式会社」公式サイトでも「食事の最中だと思われている方も多いようですが、食事と食事の間という意味で、食事を終えてから約2時間後が目安です」と説明されており、やはり誤解されるケースは少なくないのだろう。

同サイトには「空腹の状態で飲むと吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護するための薬などは食間に飲みます」とも記載されている。そうした薬の特性を考えると「食事の最中」の服薬とならぬよう、くれぐれも気をつけたい。