「SF要素ある」池袋に佇む白い巨塔、その正体は… 中身のスケールに目を疑う
池袋の街で二番目に大きい建物「豊島清掃工場」。巨大な白い塔には何があるのか、調べてみた。
サンシャイン水族館、ナンジャタウン、プラネタリウム満天など、多くの観光スポットを有する東京・池袋。そんな池袋の街にポツンと佇む白い塔がある。
ネット上でも、たびたび話題になるあの塔には一体、何があるのか──。
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■池袋の街を見下ろすような高さ
件の「白い塔」は、池袋駅北口からよく見える。居酒屋や飲食店などが建ち並び、夜はきらびやかなネオンが彩る北口の街並みを悠然と見下ろす高さだ。
池袋を訪れた際、視界には入るもののその正体を知らない人もいることだろう。調べたところ、この塔は池袋2丁目にある豊島清掃工場の煙突であることが判明。
高さは210メートルで、池袋が誇る「サンシャイン60」(地上239メートル)に次ぐ大きさなのだ。
■ネット上でも話題に
白い巨塔、もとい豊島清掃工場の煙突はネット上でも話題に。「SF要素ある」「白い巨塔には何があるんや」「調べてみて煙突だと知った時の衝撃」など、その正体に興味を持つ人の声が多数見受けられる。
一方で、「池袋住みだけど子供の時、見学に行った」「ここにプールあってよく遊んだ」「池袋に住む者は誰しも一度訪れる場所」といった声も見られ、地元民の間では有名なスポットのようだ。
池袋民からすれば「何を今さら…」と思うかもしれないが、この塔がどうなっているか気になる人も多い。そこで、実際に足を運んでみることにした。
■「中身」のスケールも大きかった
池袋駅北口から徒歩7分程で到着。遠目からも高い建物であると分かっていたが、間近で見ると想像の倍、迫力がある。煙は出ておらず、知らなければ煙突だと分からないだろう。
地上6階、地下3階で、建物内に「健康プラザとしま」が入っている。トレーニングルームや温水プール、豊島健康検査センター等があり、平日の午前中でも建物内は多くの人で溢れていた。
ちなみに、これらの施設は、豊島清掃工場の焼却炉の余熱を利用しているそう。人知れず池袋の人達の生活を支える存在なのだ。見た目だけでなく、中身のスケールも大きかった…。
■見学会も実施
工場内では、毎月決まった日に見学会を実施している。事前に電話で予約すれば、実際に工場の機械でどのようにゴミを処理するか見ながら、ゴミ問題を学ぶことができる。
7月半ばになり、もう少しで夏休みになる学校も多い。我が子と共に「池袋の塔」を訪れ、街に溢れるゴミについて勉強するのもありかもしれない。
【施設詳細】
「豊島清掃工場」
東京都上池袋2-5-1
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)