ジャニー喜多川氏めぐる騒動に山下達郎が言及 発言に不満噴出
山下達郎が、故ジャニー喜多川氏の性加害問題に言及。その意見が波紋を呼び、ツイッターでトレンド入りした。
シンガーソングライターの山下達郎が9日、ラジオ番組『山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック』(TOKYO−FM系)に出演。ジャニーズ事務所の元社長・故ジャニー喜多川氏をめぐる発言が波紋を呼んでいる。
■性加害問題に言及
大ヒットしたKinKi Kidsのデビュー曲『硝子の少年』の作曲を務めるなど、同事務所とは関係が深い山下。ジャニー氏の性加害問題について話題になる中、番組内で言及。
「今回の一連の報道がはじまるまでは漠然としたうわさでしかなくて、私自身は1999年の裁判のことすら聞かされておりませんでした」と話す。
ジャニー氏は性加害などを『週刊文春』の記事に取り上げた文藝春秋と1999年から裁判で争ったが、2003年にセクハラ行為の真実相当性が認定された。
■「尊敬の念は今も変わっていません」
山下はこの事実を知らなかったと述べた上で、「性加害が本当にあったとすれば、それはもちろん許しがたいことであり、被害者の方々の苦しみを思えば、第三者委員会等での事実関係の調査というのは必須であると考えます」とコメント。
しかし、その後は中学時代にジャニーズの楽曲を聴いたことや、ジャニーズに楽曲提供するまでに至った経緯を振り返りつつ、「私自身も作品の幅を大きく広げることができ、成長させていただきました」と感謝。
さらに、「数々の才能あるタレントさんを排出したジャニーさんの功績に対する尊敬の念は今も変わっていません」とジャニー氏を称えた。
■「性加害を擁護しているのではありません」
ジャニー氏を尊重しつつも、「私がいち個人、いちミュージシャンとしてジャニーさんへのご恩を忘れないことや、それから、ジャニーさんのプロデューサーとしての才能を認めることと、社会的、倫理的な意味での性加害を容認することとは全くの別問題だと考えております」と主張。
「作品に罪はありませんし、タレントさんたちも同様です」と言い、「繰り返しますが、私は性加害を擁護しているのではありません」と訴えた。
■ツイッター上で不満が噴出
ツイッター上では、山下の発言への不満が噴出。
「ジャニー喜多川のしたことを『今の時点』でどう思うのか、そこを知りたいんだよ」「『知りませんでした』で片づける分類の人になったのですね。残念です」「国内最大とも言える性加害事案じゃないか。どうしてそんな態度をとれるのか」など、ジャニー氏の性加害に対する直接的な意見を出さなかったことを疑問視するツイートが相次いだ。
多くの投稿が上がり、「#山下達郎」がトレンド入りしている。
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(文/Sirabee 編集部・栗原コウジ)