夫を殺害し子供の悲しみをネタに絵本作家デビュー 非道な女を遺族が訴え

危険な薬をカクテルに大量に混ぜ、夫を殺害した33歳の女。金銭目的の犯行だったが、その後に幼いわが子の悲しみをネタにして絵本作家デビューを図っていた。

2023/07/08 14:00

絵本・読み聞かせ・親子・母子・母親・娘

夫を殺害するという恐ろしい事件を起こした30代の女が、子供たちのその後の悲しみを絵本にし、絵本作家を目指していたことが、遺族が起こした民事訴訟によりわかった。『abc News』『5News Online』などが報じている。


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■金銭目的で殺害か

アメリカ・ユタ州のパークシティで2022年3月、児童文学の作家であるコウリ・リチンズ(33)が夫のエリック・リチンズさん(当時39歳)を殺害した。

犯行前にエリックさんの銀行口座から大量のお金を引き出し、自身の高額の借金返済と納税にあてていたことがわかり、正式に殺人罪で起訴されていた。

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■「子供たちの悲しみを癒やしたい」

コウリ被告は夫を毒殺した後、『Are You with Me?』というタイトルの児童書を執筆し、自費で出版した。

亡くなった夫が背に美しい天使の翼を付けて天に召され、それを幼い男の子たちが見守るという内容で、夫の人生と子供たちとの愛情深い関係を描いている。

被告はPR活動のためテレビやラジオにも出演し、「書籍化することで子供たちの悲しみを癒やしたい」などと語っていたという。


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■「何をぬけぬけと」

これにエリックさんの姉であるケイティ・リチンズさんは、「自分で殺しておいて何をぬけぬけと。こちらの精神的なダメージは測り知れない」と激怒した。

こうしてケイティさんと遺産管理団体は、コウリ被告に1,300万ドル(約18億8,000万円)超の損害賠償金を求める訴状を、6月27日にユタ州裁判所に提出した。


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■有罪判決なら重い量刑も

コウリ被告は合成オピオイドのフェンタニルを入手し、致死量の5倍にもなる量をカクテルのモスコミュールに混ぜ、エリックさんに飲ませていたとみられる。

金銭目的で夫を殺害した身勝手さと、子供の悲しみの感情をも執筆のネタにしてしまう冷酷さ。裁判で有罪判決なら、極めて重い刑判決が下るものと予想されている。

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(取材・文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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