12歳少女がサメに重傷を負わされながら自力で桟橋へ 新体操で鍛えた運動能力の賜物
フロリダ州の海で、12歳の少女がサメに襲われ脚に深い傷を負ったが、なんと自力で桟橋まで泳いで戻った。運動能力に優れ、しっかりと泳ぐ力があったという。
6月下旬、アメリカ・フロリダ州の海で遊んでいた12歳の少女が、サメに襲われ脚に深い傷を負った。しかし命を落とさずに済んだのは、少女にしっかりと泳ぐ力があったからだという。
『Fox35 News』が伝えると全米に広まり、サメ被害の話題が多いせいかオーストラリアの『news.com.au』までが報じている。
■桟橋まで自力で泳ぎ切る
サメに襲われたのは、ペンシルベニア州フィラデルフィアのマグノリア・ウッドヘッドさん(12)。6月下旬、家族とともにとフロリダ州東岸のココアビーチで海水浴を楽しんでいた。
こういうケースではサメに脚や腕を食いちぎられ、命を落としたりすることが少なくないが、マグノリアさんは誰の手も借りずに泳いで逃げ切った。世間は彼女の運動能力の高さや確かな気力にも、驚いている模様だ。
■血だらけの脚に悲鳴が上がる
マグノリアさんは病院を退院後、自宅で母親のメリッサ・スターリングさんとともに、地元メディアの『Fox35 News』とのインタビューに応じた。
メリッサさんは「娘は自力で泳いで桟橋にたどりつき、水から上がってきました。太ももから大量の血が流れていて、私たちまで悲鳴を上げてしまいました」と話している。
■2回も噛まれていた少女
マグノリアさんは父親に抱き抱えられて医務室へと急ぎ、救急車で近くの病院へと搬送された。
メリッサさんはそのときの様子について、「傷口を50針も縫う大けがでした。娘の太ももには歯の跡が75~100ヶ所あり、医師からは『サメは2回噛んだと思われる』と説明されました」と話している。
■サメ被害が相次ぐフロリダの海
マグノリアさんは新体操のジュニア選手で、競技会に参加するためフロリダ州を訪れていた。週末にはウォルト・ディズニー・ワールドに行くことを楽しみにしていたという。
サメに襲われたときに真っ先に考えたのは、「どうしよう。明日は競技会なのに!」だったという。もちろん出場の許可は下りず、翌日はチームメイトの応援に徹した。
フロリダの海では5月にも、男性2人が2日続けてサメに噛みつかれる被害が起きていたという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)