女性客が勘違いでUberドライバーを殺害 「外国に連れ去られるかと思い…」
「さらわれる」と勘違いしパニックに陥った40代の女が、所持していた銃でドライバーを撃ち死亡させてしまった。
道路の案内標識に「メキシコ」という字があったため、「このまま誘拐されて連れ去られる」と勘違いした客。そのせいでとっさに襲い殺してしまったことを、『NBC News』などアメリカのメディアが伝えた。
■Uberを利用した女
アメリカ・ケンタッキー州トンプキンズビルで暮らしていた女(48)が、テキサス州エルパソで暮らす恋人を訪ねるため16日にUberを利用。待ち合わせ場所のカジノに連れて行ってほしいと、男性ドライバー(52)に依頼した。
女はさっそく車に乗り込んだが、ほどなくしてふと目にした道路案内標識に衝撃を受けた。「メキシコ」と書かれていたためだ。
■「誘拐される」と思い…
国境の町エルパソにいたにもかかわらず、女は案内標識を見ただけで「この男は誘拐犯」「このままだとメキシコに連れ去られる」と思い込み、危機感を抱いた。そこで護身のため所持していた銃を取り出し、後部座席からドライバーを撃ったという。
重傷を負ったドライバーはそのまま柵に突っ込み、車は停止。女は倒れ込んだドライバーの写真を撮影し、恋人に送信してから通報した。
■死亡したドライバー
駆けつけた救急隊は、後頭部から大出血しているドライバーを発見。ただちに病院に搬送したが状態は良くならず、数日後に死亡した。
女はドライバーを撃った日に逮捕され、現地で取り調べを受けているとのこと。直後に保釈金は100万ドル(約1億4,343万円)に設定されたと報じられていたが、ドライバーが死亡したことを受け150万ドル(約2億1,515万円)に上げられた。
■悪質事件のせいで不安も
過去には、ドライバーが女性客の誘拐や性的暴行を試みるといった悪質な事件が発生。それもあって、「Uberは危ない」と感じる利用者も少なくないようだ。
ただUberについては、安心して利用できるようさまざまな工夫がなされている。不安に感じるという人は、まずはホームページなどをしっかり確認しておくといい。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)