”美味しいが接客態度が悪い飲食店”はアリ? 9割が「許せない」と憤る世代も
ミシュランガイドの評価軸は「料理」だが、日本では店員の接客を重要視する人も多いようで…。
美味しいレストランや行列の絶えない店はあるが、料理だけでなくお店の雰囲気も同時に味わうもの。
店員の接客態度が悪かったり、客に対してはいい顔をしていても部下を怒鳴りつけていたりしたら、せっかくの料理も台無し…と感じる人も少なくないのではないだろうか。
画像をもっと見る
■ミシュランガイドは「味」が主眼
たとえば、昨今話題の鳥羽周作氏がオーナーシェフを務める人気フレンチレストラン『sio』は、ミシュラン1つ星を獲得しているが、ミシュランが「星」で評価するのは料理のみ。
サービスや接客などからなる「快適度」については、星とは違う基準で、「ナイフとフォークがクロスしたマーク」で6段階評価されている。
かつてテレビ番組などでは、味は抜群に美味しいが頑固おやじが店主を務めるラーメン屋などが紹介されることも。世間はそうした店について、どのように感じているのだろうか。
■8割以上が「許せない」
Sirabee編集部が、5月25〜26日にかけて、全国10〜60代男女1,000名を対象に「美味しいが接客態度の悪い店」について調査したところ、「美味しければ我慢する」と答えたのはわずか15.3%。84.7%は「美味しくても許せない」と回答した。
ミシュランガイドの評価軸は「料理の美味しさ」だが、少なくとも日本においてはそれ以上に店員や料理人の接客こそが店選びの基準となっている可能性もある。
■9割を超える世代も
今回の調査結果を男女・年代別で見ても、男女ともまたどの世代でも圧倒的多数が「いくら美味しくても態度が悪い店は許せない」と回答。40、50代女性と60代男性では、じつに9割を超えている。
やはり料理は客商売。最近話題のカスハラ(カスタマーハラスメント)にまで対応することは不要だろうが、客に気持ちよく食事してもらう気配りは重要なポイントだと言えそうだ。
■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
・合わせて読みたい→ダブルスタンダードは許せる? 若い世代と中高年で正反対の評価に
(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)