ジム通いする超アクティブな全盲の男性 理不尽に追い出された経験を明かす
サッカーが趣味というアクティブな全盲の男性が、理不尽な理由でジムから追放された経験を明かした。
障害を持つ人たちは日々、さまざまな苦労や理不尽を経験しているという。視覚障害を持つイギリスの男性が、TikTokで自身のライフスタイルをシェアし、注目を集めていることを『NEW YORK POST』や『LAD BIBLE』が報じている。
■全盲だが超アクティブ
イギリス在住で全盲のトビー・アディソンさん(21)は、「blindtobes」のアカウント名で視覚障害者の日常をTikTokに投稿している。
大学で心理学を専攻しているトビーさんは、日々ジム通いに励んでいるうえ、サッカーをしたりブラインド柔道をしたりと、超アクティブだ。
しかし今月初め、ポッドキャストの『JaackMaate’s Happy Hour』にゲストとして出演した際、健常者が経験しないようなつらい出来事や危険を「もちろん経験している」と語った。
■「私のことずっと見ないでよ」
トビーさんは「視覚障害者に普段、質問できないことを聞いてみよう」というコーナーで、理不尽な思いをさせられた経験を明かしている。
ジムでトレーニングをしていたところ、女性が近寄って来て「私のことずっと見ないでよ。気持ち悪いわ!」と言われてしまったそうだ。
トビーさんは視覚障害者のための白い杖を見せ、全盲であることを伝え否定するも、「そんなわけない」と信じてもらえなかったという。
■ジムから追放
女性はジムのスタッフに事情を説明し、トビーさんは追い出されるはめに。その日は初回の体験日だったため、それほど支障はなかったという。
現在は違うジムに通っており、スタッフも全盲であることを理解し、サポートしてくれているそうだ。
ポッドキャストのなかで、トビーさんは「あの女性も、もうちょっと障害者に対して聞く耳を持ってほしかったよね」と苦笑いした。
■障害に偏見を持つ人も
トビーさんは日常生活のなかで、人々の障害に対する認識不足や障害を持つ人への偏見などを、多々感じていると吐露する。
ジムでの一件についても、「何も見えないから自分がどこを見ているかも分からない」と話し、精神を集中させると一点だけを見つめてしまう癖があるそうだ。
そして「きっと運悪く、そこに女性がいたということなんだよね」と自嘲気味に話している。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)