知人を巻き込み強盗をでっちあげた職員を逮捕 動機は「家に早く帰るため」

少しでも早く家に帰りたいと考えたガソリンスタンドの職員が、知人らに協力させて強盗事件をでっちあげ、逮捕された。

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知人に依頼して偽強盗犯を手配し、自身の職場に押し入らせて家に早く帰ろうとした職員が逮捕された。『Fox News』などアメリカのメディアが伝えている。


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■“強盗事件”が発生

5日、アメリカ・オクラホマ州のガソリンスタンドに併設されているコンビニに、強盗犯のスティーヴン・ジョーンズ容疑者が侵入。

そこで働くイサイアス・ジョーンズという名の男性職員に、「金をすべて俺に渡せ。さもなければお前をぶっ殺す」と書いたメモを差し出した。

ジョーンズは金をかき集め、強盗犯に差し出すことに。その後に通報を受けた警察が捜査を開始し、3日後にあたる同月8日に強盗犯を逮捕した。

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■逮捕された男の意外な供述

逮捕された容疑者は、「確かに俺が押し入った」とあっさり供述。しかし「俺は強盗に入るよう雇われただけ」と話し、事件はガソリンスタンドで働くジョーンズがでっちあげたものだと説明し始めた。

ジョーンズはまず知人であるアリア・ロックという女に声をかけ、「早退したいんだよね」「店に強盗に押し入ってくれる奴、いねえかな?」と相談。すんなり協力することを決めたロックが容疑者に声をかけ、“強盗役”として店に行かせたというのだ。


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■男性職員らも逮捕

警察は慎重に捜査を進め、9日には“強盗犯”を手配したロックを逮捕。それに続いて14日にはガソリンスタンドのジョーンズも逮捕し、取り調べを進めている。

なおロックは罪を認め、事件発生後にジョーンズから報酬をもらったなどと供述。また彼から送られたメッセージなども警察に見せたことが、事件の早期解決につながった。


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■警察はジョークも

現地警察は、さっそく事件の経緯を公式SNSで発表。「世界のどこであれ、このような早退方法を勧める人事部はないでしょう」などと書き込んだ。

それを見た人たちは、とんでもない事件をでっちあげたジョーンズについて「マジで頭が悪いと思う」と痛烈に批判。「前代未聞のくだらない事件」「働くより刑務所に行くほうが良かったのかな」といったコメントも多数書き込んでいる。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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