小児歯科医院でデンタルアシスタント犬が活躍 「不安を和らげる効果が抜群」
不安を抱えて歯科に通う子供たちも、人懐こく優しい犬に寄り添われて笑顔に。訓練を受けた賢い犬が、ある医院で大活躍している。
「歯医者さんが怖い」という不安を抱え、小児歯科医院にやって来る子供たちは多い。それに寄り添うデンタルアシスタント犬が話題を集めていることを、『InspireMore.com』など海外メディアが伝えた。
■犬が活躍する歯科医院
エクアドルにある小児歯科医院で「デンタルアシスタント犬」として活躍中のアルドが、子供たちに大変な人気を博している。
とても愛くるしいアルドだが、自慢は見た目だけではない。2年にわたって訓練を受け、人間の心理的な面をしっかりサポートするスキルを身に着けた優秀な犬なのだ。
■さまざまなオプションも
賢く愛情深いアルドは、不安な気持ちを抱えて医院にやって来る子供たちを優しく出迎え、落ち着くよう寄り添ってくれる。
また子供たちには、いくつかのオプションが提示される。「治療の前にアルドを撫でる」「治療のあいだアルドに寄り添ってもらう」「治療のあとにアルドを撫でる」といったオプションだ。
さらにさまざまな芸を習得しているアルドは、リクエストがあればそれらを披露。気を紛らわせるために、希望に応じ存分に楽しませてくれるのだ。
■スタッフも変化に感動
不安そうな顔をしていた小さな子供たちは、かわいいアルドを見るとすぐに笑顔になる。この歯科医院で働くスタッフも、アルドがもたらす癒やし効果にずいぶん驚いたそうだ。
歯科医院が怖い場所でなくなれば、子供たちは歯科医療を前向きに考えるようになる。「大人だけど、犬が寄り添ってくれたらありがたい!」「ハンカチを握って痛みに耐えるのはつらいけど、犬がいてくれたら頑張れそう」という大人も多いようだ。
■「歯医者が苦手」約5割
Sirabee編集部が全国の10~60代の男女1,789名に調査を実施した結果、全体の48.5%が「歯医者が苦手だ」と回答した。
歯科医院は、多くの大人にとっても怖い場所だ。それだけに「一般の歯科にもデンタルアシスタント犬を置いてほしい」という声が上がっているが、犬が苦手な人は今以上に歯科が嫌いになる可能性がある。
衛生面でもより配慮が必要になるため、「導入したい」という歯科であっても慎重にならざるを得ないかもしれない。